「道の駅 柳津」を歩く、柳津駅からはじまる静かな街歩き旅 ( 岐阜県岐阜市の旅 : 2025-04-30 )

 

道の駅 柳津 / 柳津駅 (岐阜県岐阜市)

はじめての柳津駅へ

人生で初めて、岐阜市にある名鉄竹鼻線の「柳津駅」に降り立ちました。名鉄名古屋駅から名鉄名古屋本線で笠松駅へ、そこで竹鼻線に乗り換えて二駅目。笠松駅から電車でわずか4分という近さに、まずは驚きました。

柳津駅到着。

柳津駅は、こぢんまりとした雰囲気の駅。

駅前に目立ったお店はなく、静かな住宅地が広がっていますが、駅の北東に徒歩9分ほど歩けばイオン、そして西へ15分ほど歩けば「カラフルタウン岐阜」という大型ショッピングモールもあるという、意外な便利さ。今回が初めての訪問でしたが、生活しやすそうな環境に少し感動しました。

そんな柳津駅から、今回は駅の北西方向にある「道の駅 柳津」へと向かいます。

 

境川のほとりにある「道の駅 柳津」

道の駅までは、県立羽島北高等学校の沿道を抜けて徒歩15分ほど。

穏やかな住宅街の中を抜け、境川の流れが見えてきた頃、道の駅の建物が目の前に現れました。

「道の駅 柳津」は、岐阜市の南玄関口にあたる場所に立地しており、名神高速道路岐阜羽島ICやJR岐阜羽島駅から市内を結ぶ県道1号線(岐阜・南濃線)沿いに位置しています。岐阜市街に住む人と、南側の羽島エリアや高速道路を利用する人々のちょうど交差点のような役割を果たしている場所で、「都市型道の駅」と呼ばれるのもうなずけます。

施設の規模としては決して大きくありませんが、訪れてみると、その狭さを逆にうまく活かして設計されていることに気づきます。駐車場とトイレ棟、そして物販・喫茶の入った細長い建物が一棟。さらに、この建物の屋上には展望スペースが設けられており、ちょっとした屋上広場のような使われ方がされていました。こうした「立体的な工夫」がされている道の駅はなかなか珍しく、思わず感心しました。

 

地元産品と展望風景の魅力

道の駅の物販コーナーには、岐阜ならではの農産物やお土産品が並んでおり、とくに地元野菜や果物が豊富。トマトやナスなどの新鮮な夏野菜が整然と並べられており、地域の暮らしに根ざしたマーケットとしての役割をしっかり果たしている印象です。屋外では花や苗なども販売されており、地元の方々がふらりと立ち寄る姿も見られました。

特に目を引いたのが「珠鮎アイス」という一品。

なんと鮎を素材に使っているアイスクリームとのことで、岐阜らしい発想に驚きつつも、どんな味なのか想像がつかず、かなり気になりました。今回は涼しい季節だったので見送りましたが、暑い夏の日なら間違いなく手が伸びていたと思います。

喫茶スペースでは、朝9時からモーニングセットも提供されており、観光客だけでなく、地域の人たちの日常の中にも自然と溶け込んでいるようでした。

そして、なんといっても魅力だったのが展望スペース。階段を上がって屋上へ出ると、目の前に境川の流れと、遠くに広がる山々の景色が。空気が澄んでいたこともあり、岐阜駅方面に見える金華山のあたりまで視界が開けており、小さな高台ながら心地よい眺めが楽しめました。

 

予想以上の発見がある町、柳津

もともと柳津駅や道の駅についてはそれほど詳しく知っていたわけではなく、正直なところ「ちょっと寄ってみようかな」くらいの気持ちで訪れました。ところが、駅周辺の環境の良さや、道の駅の細やかな工夫と地域に根ざした取り組みに触れてみて、思った以上に心惹かれる場所になりました。

都市型でありながら、自然との調和を大切にし、生活の延長線上に存在する「道の駅 柳津」。観光客にとっては発見の場であり、地元の人にとっては憩いの場。そんな場所に出会えたことが、今回の旅の一番の収穫だったかもしれません。

このあと立ち寄った「カラフルタウン岐阜」については、次回の記事でご紹介したいと思います。

 

◆地図・アクセス

〒501-6112 岐阜県岐阜市柳津町北塚 仙右城7696-1

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