フェスティバルマーケットへ――海沿いを歩き、再び賑わいの場所へ ( 愛知県蒲郡市の旅 : 2025-11-02 )

 

フェスティバルマーケット・生命の海科学館(愛知県蒲郡市)

三谷弘法山を南へと下り、528号線を東へ歩く。

山中で感じていた静けさは、少しずつ潮の匂いを含んだ風へと変わり、足元の景色もまた、緑からアスファルト、そして海へと移ろっていく。歩くほどに視界が開け、やがて前方に星越海岸が見えてきた。

波打ち際に近づくと、遠くにはマストが林立する光景。目的地は、豊田自動織機海陽ヨットハーバーだ。

豊田自動織機海陽ヨットハーバーについて

豊田自動織機海陽ヨットハーバーは、三河湾に面した国内有数の規模を誇るマリーナで、大小さまざまなヨットやクルーザーが整然と係留されている。背後には海陽町の街並み、正面には穏やかな湾が広がり、非日常的な開放感に包まれる場所だ。レースやマリンイベントの拠点としても知られ、散策するだけでも港町ならではの空気を存分に味わえる。

豊田自動織機海陽ヨットハーバーについては、2022-08-08に訪れたときの旅ブログをご覧くださいね。

愛知県蒲郡市の旅(海陽ヨットハーバー・変なホテル)2022-08-08

ここまでで、歩いた歩数は、すでに一万歩以上。
ベンチに腰を下ろし、しばし休憩。ヨットのロープがきしむ音、遠くで鳴るエンジン音、それらが混じり合い、歩き続けてきた身体を静かにほぐしてくれる。

再び立ち上がり、海陽2号線に沿って東へ。
潮風を受けながら歩くこと十分ほどで、目指す場所が見えてきた。

フェスティバルマーケット、再訪

フェスティバルマーケットに到着。
ここを訪れるのは、2022-08-08以来、実に約4年半ぶりとなる。

愛知県蒲郡市の旅3(ラグーナテンボス:フェスティバルマーケット)2022-08-08

フェスティバルマーケットについて

フェスティバルマーケットは、三河湾に面して建つ複合商業施設で、地元の食や海の魅力を一度に味わえる場所だ。館内には飲食店や土産物店が並び、窓の外にはヨットハーバーと海が広がる。観光客だけでなく、地元の家族連れや散策途中の人々も気軽に立ち寄る、開かれた雰囲気が特徴的だ。時代に合わせて店舗の入れ替わりもあり、訪れるたびに新しい発見があるのも魅力のひとつ。海辺のロケーションと相まって、食事や買い物以上の時間を過ごせる場所として親しまれている。

ここまで歩き続けてきたこともあり、ここでは少し遅めの昼食をいただくことにする。

夏休み期間ということもあって、館内は大勢の家族連れで大混雑。
子どもたちの声、行き交う人の熱気、厨房から漂ってくる香ばしい匂い。久しぶりに訪れたフェスティバルマーケットは、以前よりもさらに活気を帯びているように感じられた。

前回訪れたときにはなかった、鰻専門店「炭焼き専門 鰻や」や、フルーツや野菜を扱う「蒲郡マルシェ Vege Cul」がオープンしており、施設全体の表情も少し変わっている。地元の食材を前面に出した店構えは、旅人にとっても心惹かれる存在だ。

今回いただいたのは、「形原漁港食堂 元祖まきはら」の海鮮丼。
運ばれてきた丼には、艶やかな魚介が所狭しと並び、見た目からして食欲をそそる。一口ごとに、海の近さを実感する味わい。歩き続けてきた身体に、しっかりと染み渡っていく。

そしてもうひとつ、前回いただいて印象に残っていた「海鮮工房 鰻ま屋」の鰻のきざみ弁当。
香ばしく焼き上げられた鰻とご飯の相性は言うまでもなく、記憶の中の味と、目の前の一杯が重なり合う。再訪ならではの楽しみだ。

食事を終え、海を眺めながらしばし余韻に浸る。
フェスティバルマーケットは、立ち寄るたびにその時々の旅のリズムを受け止めてくれる場所のように思える。

旅の締めくくりは、生命の海科学館へ

フェスティバルマーケットを後にし、蒲郡駅前まで戻る。
今回の旅の最後に訪れたのは、「生命の海科学館」だ。

生命の海科学館について

生命の海科学館は、地球と生命の歴史をテーマにした展示施設で、特に古生物や地質に関する展示が充実している。館内には恐竜の骨格標本や化石が並び、生命がどのように誕生し、進化してきたのかを視覚的に学ぶことができる。専門的でありながらも分かりやすい構成で、大人も子どもも楽しめるのが魅力だ。

訪れた時間の都合で、シアターを観ることはできなかったものの、展示室だけでも見応えは十分。
恐竜の展示が多く、足を止めてじっくり見入ってしまう。なかでも印象に残ったのが、アノマロカリス。その不思議な姿は、生命の進化の奥深さを静かに語りかけてくるようだった。

また、企画展として開催されていた「彩る石たち」では、鉱物の持つ色彩や形の美しさに触れることができ、自然が生み出す造形の豊かさに改めて驚かされる。

歩き、食べ、学び、そして感じる。
一日を通して、蒲郡という土地の多層的な魅力に触れることができた。

充実したひとときだった。

地図

〒443-0014 愛知県蒲郡市海陽町2丁目2

 

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