三重県立美術館にあるおしゃれレストラン「pecorino en terrasse（ペコリーノ アン テラス）」体験記（三重県津市の旅：2025-05-03）
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pecorino en terrasse / ペコリーノ アン テラス（三重県津市）
久々の三重県立美術館、そして新たな発見
2025年4月某日、三重県津市にある三重県立美術館へと足を運びました。目的は、美術鑑賞……というよりも、今年4月9日にリニューアルオープンしたばかりの館内レストラン「pecorino en terrasse（ペコリーノ アン テラス）」を訪れること。
三重県立美術館に来たのは、なんと８年ぶり。2017年7月、両親と「テオ・ヤンセン展」を観に訪れたとき以来です。当時はレストランやカフェの記憶がまったくなかったのですが、今回の訪問でその変貌ぶりに驚きました。建物の入口に、こんなにも美しいレストランができていたとは。
レストランは、ウエディングなども手がけている津市内の人気レストランが、美術館のリニューアルに合わせて館内に移転してきたとのこと。外から見るとガラス張りのファサードが開放的で、芝生と庭の緑を映し出す設えが印象的。まるでリゾート地のラウンジのようです。
行列を待ちながら、懐かしのミュージアム散策
お昼どきに到着すると、すでに店先には順番待ちの列。特に若い女性のお客さんが多く、地元でも早くも人気スポットとなっていることがうかがえました。
せっかくなので、待ち時間を利用して美術館のMUSEUM SHOPをふらりと散策。展示室には入らなかったものの、ショップ内には前回の記憶とつながる懐かしさが漂っていました。
中江有里さん講演会するんですね！昔、好きだったなぁ。今でもお美しい・・・。
30分ほどして、ようやく案内の声がかかり、店内へ。
テラス越しに広がる緑と光、そしておしゃれな空間
扉をくぐると、まず目に入るのは大きな窓。そこから見える芝生の庭は、都会の喧騒とは無縁の、静かで穏やかな時間を運んできてくれます。津駅から徒歩圏内という立地にもかかわらず、まるで避暑地にいるような心地よさ。ちょっと特別な気分にさせてくれる場所です。
インテリアは、ナチュラルウッドと白を基調とした柔らかく洗練されたデザイン。私にとっては非日常の、おしゃれで上質な空間でしたが、スタッフの方々の丁寧な対応も相まって、終始リラックスして過ごすことができました。
野菜たっぷりの贅沢ランチ、自家製ハンバーグに舌鼓
注文したのは、自家製ハンバーグのランチセット。
まず運ばれてきたのは、ニンジンのポタージュスープ。
これがとにかく濃厚で驚きました。ニンジンそのものの甘みと旨みが凝縮された一杯。ニンジンが苦手な人なら飲み干すのは難しいかもしれませんが、私には滋味深くてクセになる味。スープの中にも、付け合わせのサラダにもニンジンがふんだんに使われていて、まさにニンジン尽くし。
メインのハンバーグは、スチームオーブンでふっくらと焼き上げられ、肉汁がじゅわっと溢れる仕上がり。濃厚なデミグラスソースがほどよく絡み、ポテトや季節の焼き野菜と一緒にいただくと、ひと口ごとに満足感が広がります。
ライスとのバランスも良く、栄養バランスの面でも文句なし。何より、これほど多くの種類の野菜が盛られたランチを外食で食べる機会が最近減っていたので、本当にありがたいなと感じました。
食後は、伊勢鉄道でちょっとレトロな鉄道体験へ
心もお腹も満たされて、次に向かったのは津駅。
今回は少し趣向を変えて、帰りは伊勢鉄道に乗車することに。津駅はJR、伊勢鉄道、近鉄が同じ駅舎を共用しているのですが、この「共用」というのがなかなかのクセモノ。切符を買うにもJRの窓口で直接購入する必要があり、しかも駅員さんが他のお客さん対応中だったため、なかなか順番が回ってきません。
ようやく切符を購入しても、伊勢鉄道の切符は自動改札を通れないため、再び駅員さんを呼んで手動で改札を通してもらう必要があるという…。この日は外国人旅行者への対応も重なり、改札をくぐるだけで５分以上かかってしまいました。
ホームに降りると、伊勢鉄道の1番ホームはJRの2番線のさらに奥。初めてだと迷ってしまいそうですが、ようやくたどり着いたホームに停まっていたのは、レトロ感漂うISE RAILWAYの車両。思いのほか利用客も多く、地域の大事な足として活躍していることが感じられました。
行きは近鉄、帰りは伊勢鉄道。食も空間も移動も、ひと味違う一日となりました。
上質なランチとアートの香り漂う空間、そしてちょっぴりマニアックな鉄道体験。美術館巡りの楽しみがまたひとつ増えました。次回は展示もじっくり楽しみつつ、またこのレストランに立ち寄ってみたいと思います。
所在地
〒514-0007 三重県津市大谷町１１
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