大たぬき像とにわとりの滑り台に出会う、不思議で楽しいひととき ( 愛知県高浜市の旅 : 2025-03-01 )

 

大山緑地の”大たぬき像”と竜田公園の”にわとりの滑り台”

今回は、愛知県安城市、碧南市と旅を続けてきた私が、次なる目的地・高浜市を歩いてきました。

大山緑地の”大たぬき像”

スタート地点は、名鉄三河線の三河高浜駅。ここから、市内の注目スポットを巡っていく旅になります。

まず最初に向かったのは、大山緑地(おおやまりょくち)。

実はこの場所、2021年の年末にも一度訪れたことがありましたが、そのときは公園の中央〜南側を回ったために、目的の「大たぬき像」を見逃してしまいました。

愛知県高浜市をお散歩(春日神社・大山緑地)2021-12-25

今回はそのリベンジ!もう一度訪れて、今度こそたぬき像に会おうと決めていました。

公園を北東方面へと進むと、これまで歩いたことのない自然豊かなエリアに入ります。

木々が生い茂る中に遊歩道が整備され、まるでちょっとした森のような雰囲気。

その中にしっとりと佇むのが、「春日庵(かすがあん)」という建物。中には入れませんでしたが、外から見る庭園がとても美しく、静けさと調和した心安らぐ空間でした。大山緑地は単なる公園ではなく、歴史と文化の香りを感じるスポットでもあります。

さらに奥へと進むと、ついに見えてきました――目的の「大たぬき像」!

この像、実はかなりの歴史があるもの。昭和39年(1964年)に建立され、地元の瓦製造会社の手によってつくられました。

高浜市といえば、三州瓦で有名な地域。日本三大瓦の一つとして知られるこの地ならではの技術が、この大たぬき像にも活かされています。

像の高さは5.2メートル、胴回りはなんと8メートル!陶管焼で作られた像としては、日本一の胴回りを誇るとか。見上げるほどの迫力なのに、表情はどこか親しみやすく、丸い目はくりくりと優しげです。左手には帳簿、右肩にはとっくり、そしてふさふさとした尾まで、ユーモラスでありながら緻密な造形に、思わずじっくりと見入ってしまいます。

このたぬき像は、交通安全祈願を目的に作られたそう。地域への想いや文化が形になった姿に、ただの観光スポットではない深みを感じました。

また、このたぬき像の周辺には、他にも大小さまざまな像や瓦が点在しています。ちょっとしたウォークラリー気分で、「これは何の像かな?」なんて考えながら散策するのも楽しいですよ。

次に立ち寄ったのは、「高浜配水池展望台」。

近くに来たので、展望を楽しもうと思ったのですが……入口には厳重な柵と防壁が。どうやら一般の立ち入りはできないようです。外観はレトロで趣のあるデザインで、「一体何のための展望台なんだろう?」と謎が深まるばかり。ちょっと後ろ髪引かれる気持ちでその場を後にしました。

竜田公園の”にわとりの滑り台”

気を取り直して、そこから徒歩約5分、名鉄三河線の線路沿いにある「竜田公園(たつたこうえん)」へ。

ここは、前々から電車の車窓から見えて気になっていた場所。なかでも一番の目当ては……そう、「にわとりの滑り台」!

駅から近づくにつれ、見えてくる白くて大きなにわとり。近くで見ると、なんとも愛らしくユーモラス。子どもたちの遊び心をくすぐるデザインですが、大人の私でもテンションが上がりました!

園内を歩いてみると、滑り台だけでなく、イスや柵、遊具のあちこちに動物モチーフが使われていて、まるで小さな動物園のよう。カラフルで楽しい雰囲気に包まれながら、つい時間を忘れて写真をたくさん撮ってしまいました。

おしゃれなカフェや話題の観光地ももちろん楽しいですが、こういう**「ちょっと不思議で心が和むスポット」**をめぐる旅の方が、自分にはしっくりきます。

今回の高浜市の旅では、「大たぬき像」と「にわとりの滑り台」という二つの個性派スポットに出会い、まるで動物に歓迎されたかのような気持ちになりました。動物園ではないのに、こんなにも多くの“動物”に出会えるなんて、不思議で愉快なひととき。

旅はまだまだ続きますが、今回はここまで。

 

◆地図

〒444-1334 愛知県高浜市春日町1丁目1

 

Follow me!