大池公園を歩く ― 北エリアの多彩な魅力(後編)( 愛知県東海市の旅 )2025-05-25
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大池公園(愛知県東海市)
健康器具ゾーンと広場からスタート
前回のブログでは大池公園の南エリアを巡り、展望の丘やしょうぶ園、大田大池の美しい眺めを楽しみました。
今回はその続き、北エリアの散策です。南側が自然と静けさを満喫できる雰囲気だったのに対し、北エリアは動物園や資料館、芝生広場などアクティブに楽しめる施設が揃っており、家族連れやグループでにぎわう空間になっています。
まず足を運んだのは「健康器具ゾーン」。広々とした芝生広場に、ストレッチや筋力トレーニングができる健康器具が点在しておりました。さらに広場の一角には野外ステージも備えられており、地域のお祭りやイベントのメイン会場として活用できそうです。青空の下、大きなステージに立ったらどんな気分だろう……と想像してみると、それだけでも少し心が弾みました。
梅林の丘 ― 季節を待つ楽しみ
健康器具ゾーンから小道を少し上ると「梅林の丘」に到着します。
訪れたのは梅の花が咲く季節ではありませんでしたが、丘一面に整然と植えられた梅の木々を見れば、開花の時期の賑わいが容易に想像できます。
春先には白や紅の花が咲き誇り、花の香りが漂う光景が広がることでしょう。花見シーズンには多くの人がここで足を止め、ゆったりと梅を眺めながらお弁当を広げるに違いありません。
展望台からの大田大池の眺め
梅林の丘を後にし、西へ進むと目の前に現れるのが市民球場。そのすぐそばには大きなコンクリート製の展望台がそびえています。
南エリアの展望の丘ほど高さはありませんが、この展望台の魅力は「大田大池を真正面から眺められること」。階段を登りきると、眼下に広がる大池の全貌が見え、湖面に映る空や木々の揺らめきが美しく広がっていました。遠くの山々までは見えないものの、公園の中心である池をゆったりと見下ろす体験は格別でした。
高台に立つだけで、不思議と心が解放される気がしますね。
北西エリア ― 動物たちとの出会い
展望台からさらに西へ進むと、公園の北西エリアに到着します。
ここは一気に雰囲気が変わり、広い芝生広場と動物とのふれあいゾーンが広がっていました。
まず驚いたのは、動物たちの種類の多さです。無料で見学できる動物園は全国的にも珍しくありませんが、ここ大池公園の充実ぶりには感心しました。クジャクやキジの鮮やかな羽根、愛らしいウサギたちの姿に癒やされ、さらに進むと小さなサルや優雅なフラミンゴ、のんびり草を食べるヤギやシカ、そして子どもに人気のポニーまで。本格的な動物園のようなラインナップで、家族連れが楽しげに歓声を上げるのも納得です。
動物たちを眺めていると、不思議と時間がゆっくり流れていくように感じられました。動物園というより、地域の暮らしの中に自然に存在している“ふれあい広場”のような空気感が心地よかったです。
動植物資料館 ― 学びと発見の空間
動物コーナーのすぐ近くには「動植物資料館」があります。
ここは小さな建物ながら、地域に生息する動植物の標本やはく製が展示されており、なんと無料で入館可能。館内に入ると、鳥や小動物、魚のはく製が整然と並び、自然環境の豊かさを学ぶことができます。子どもたちにとってはちょっとした博物館体験、大人にとっても懐かしい理科室のような雰囲気があり、思わず長居してしまいました。
ふらっと ― 公園内の憩いのカフェ
動植物資料館のすぐそばには、大池公園唯一のカフェ「ふらっと」があります。
休憩施設や売店を兼ねており、散策に疲れたときに立ち寄るにはぴったりの場所です。館内には軽食やスイーツもあり、休日の昼下がりをここで過ごす人たちでにぎわっておりました。
大池公園をぐるり一周して
こうして南エリアから北エリアまで、公園全体をぐるりと一周することができました。しょうぶ園や梅林、展望台や展望の丘、芝生広場や動物園、そして休憩できるカフェまで。市民が集い、訪れる人が思い思いの時間を過ごせる仕掛けが随所に散りばめられています。
池を中心に据えた自然美と、遊びや学びを楽しめる多彩な施設。そのバランスの良さに改めて感心しました。「もし近所にこんな公園があったら、毎週のように通ってしまうだろうな」と思わせてくれる場所です。
大池公園の魅力を堪能した後は、公園の西側へと進みます。そこには「ウェーブブリッジ」という個性的な橋が架かっており、その先にはまた別の公園、大窪公園が待っています。
今回のブログはここまで。次回は大池公園を出発し、橋を渡って大窪公園を巡る旅の様子をお届けします。どうぞお楽しみに。
地図
〒476-0013 愛知県東海市中央町3丁目1