岡崎散策:イオンモール岡崎 / 駅西小町 / 岡崎美術館 (愛知県岡崎市の旅 : 2025-11-23)
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イオンモール岡崎・駅西小町(愛知県岡崎市)
2025年11月23日。
勤労感謝の日の朝、空気はひんやりとしているものの、雲の切れ間から差し込む陽ざしがやわらかく、歩くには申し分のない一日だった。この日の舞台は愛知県岡崎市。徳川家康生誕の地として知られるこのまちは、歴史のイメージが先行しがちだが、駅周辺や幹線道路沿いには、現代的な表情も確かに息づいている。
今回の散策の目的は三つ。
JR岡崎駅から名鉄・東岡崎駅まで、およそ4.5kmを自分の足で歩くこと。
全国屈指の規模を誇るイオンモール岡崎に、はじめて足を踏み入れること。
そして、JR岡崎駅西口に誕生した「駅西小町」を訪れること。
目的地は明確だが、寄り道や発見も含めて楽しむのが、いつもの散策旅の流儀である。
JR岡崎駅、意外な第一印象
スタート地点はJR岡崎駅。

東海道本線と愛知環状鉄道が交わる主要駅だけあり、朝から利用者は多い。改札を抜ける前に少し驚いたのは、改札内の男子トイレのコンパクトさだった。駅規模を考えると、やや手狭な印象で、通勤ラッシュ時はなかなか大変そうだ。改札外にもトイレはあるようだが、時間に追われる朝の利用者には、少し気になる点かもしれない。
そんな細かな違和感も、旅の書き出しとしては悪くない。駅という場所は、そのまちの「最初の一行」なのだから。
駅西小町、木の温もりに誘われて
改札を出て西口へ。

すぐ目の前に現れるのが、今回の目的のひとつ「駅西小町(エキニシコマチ)」だ。岡崎駅西口周辺のにぎわい創出と、駅利用者や地域住民が憩い、交流し、便利に使える場づくりを目的に整備された複合施設で、商業エリアに加え、駐輪・駐車スペースも備えている。
特に印象的だったのは、商業施設の建物に、地元愛知の木材「あいち認証材」がふんだんに使われている点だ。コンクリートやガラスが主役になりがちな駅前空間に、木の質感があるだけで、場の空気がずいぶんとやわらぐ。
まだ昼食には少し早い時間帯だったため、今回は食事を見送ったが、「Sun on Tow」という和モダンカフェが目に留まった。岡崎の現代と歴史を融合させたコンセプトだという店内は、落ち着きがありつつも気取りすぎない雰囲気で、次回はぜひ腰を落ち着けて過ごしてみたいと思わせる空間だった。
岡崎市シビックセンターでの小休止
駅西小町を後にし、今度は駅東口側へ回り込み、北へと進路を取る。
しばらく歩くと姿を現すのが、岡崎市シビックセンターだ。ここを訪れるのは、実に10年以上ぶり。かつてコンサートホールで音楽を聴いた記憶が、ぼんやりとよみがえる。
現在は建物の老朽化に伴う改修工事が進められており、コンサートホール周辺には近づくことができなかった。少し残念ではあるが、裏を返せば、これから新しい姿へ生まれ変わる途中なのだろう。改修が終わった暁には、またクラシックコンサートを聴きに来たい。そんな未来の予定を心の中にそっと書き留める。
ベンチでしばし休憩し、体を整えてから、再び歩き出す。
圧倒的スケール、イオンモール岡崎へ
シビックセンターからさらに北へ、徒歩で15分ほど。
やがて、その存在感を隠すことなく現れるのが、イオンモール岡崎だ。東海地方のさまざまなイオンモールを訪れてきたが、ここは今回が初めて。以前から「とにかく広い」と聞いてはいたものの、実際に目の当たりにすると、そのスケール感は想像を軽く超えてくる。
まず感じるのは、横への長さだ。端から端までの距離は、地下鉄の一駅分ほどあるのではないかと思えるほど。人の多さも相まって、歩くだけでもちょっとした運動になる。しかも建物は4階建て。各フロアをひと通り巡るだけで、散策旅としては十分すぎる歩行量になる。
モール内散策と、ひと息の場所
各フロアを順に歩き、店舗をのぞき、人の流れを眺めているうちに、さすがに足に疲れが出てきた。そんなときに助けられたのが、イオンラウンジだ。人の多いモールの中で、静かに腰を下ろせる場所があるというのは、本当にありがたい。
ちなみに、びっくりするほど、端っこにありました。
少し体力を回復させた後、遅めの昼食に選んだのは、「魚魚丸」。
地元でも人気の回転寿司店で、注文した穴子は想像以上に大きく、ふっくらとしていて満足感が高かった。歩いた後の食事は、それだけで記憶に残る。
岡崎市美術館から東岡崎駅へ
イオンモール岡崎を後にし、さらに北へ。
次の目的地は岡崎市美術館だ。
ここでは無料で鑑賞できる展示が行われており、気軽に立ち寄れるのが嬉しい。派手さはないものの、静かな空間で作品と向き合う時間は、モールの喧騒から一気に気持ちを切り替えてくれる。
美術館を出たあとは、そのまま名鉄・東岡崎駅へ。
JR岡崎駅から東岡崎駅までの4.5km。
数字にすると短く感じるかもしれないが、駅前、公共施設、大型商業施設、文化施設と、岡崎市のさまざまな表情を自分の足でつなぐ道のりは、思いのほか濃密だった。
歩いたからこそ見えた距離感、立ち止まったからこそ感じた空気がある。体は正直に疲れたが、その分、記憶にはしっかりと残る一日になった。このルートは、今後も気分転換や軽い運動を兼ねた散策として、何度でも歩いてみたい。
地図
〒444-0840 愛知県岡崎市戸崎町外山38−5

























