川とともに生きる風景──木曽山水園・自然発見館を巡る癒しの時間 ( 岐阜県各務原市の旅 : 2025-05-11 )
木曽山水園(岐阜県各務原市)
アクア・トトぎふ、オアシスパークと満喫したこの日。
最後に足を運んだのは、古き良き自然の風景が色濃く残る「木曽山水園」と「自然発見館」でした。
アクア・トトのすぐ北側、にぎやかなオアシスパークを抜けると、急に空気が変わったような、静かで落ち着いた雰囲気の空間が広がります。
木曽川水園は、国営木曽三川公園の一部であり、木曽川の上流から下流までの自然風景を再現した広大なエリアです。
家族で丸一日楽しめる!アクア・トト ぎふの後は「オアシスパーク」でリフレッシュ ( 岐阜県各務原市の旅 : 2025-05-11 )
木のぬくもりを感じる「自然発見館」へ
最初に向かったのは「自然発見館」。
オアシスパークから徒歩数分の場所にあり、外観はまるで木造校舎のような佇まい。どこか懐かしく、優しい雰囲気に包まれています。
館内は、廊下を挟んでいくつかの“教室”が並んでおり、それぞれが工房や展示スペースとして活用されています。
実際に手を動かして学べる環境教育プログラムやワークショップが開催されていて、子どもから大人まで楽しめる仕掛けが満載。
紙すきや木の葉スタンプ、どんぐり工作など、季節に応じた体験が用意されているとのことでした。
館の北側には広い芝生広場があり、テントを立ててのんびり過ごす家族連れの姿も。
子どもたちが虫を追いかけたりと、まさに「人と自然が共にある」光景に、こちらまで心が温かくなります。にぎやかなオアシスパークと比べると、こちらは静かで落ち着いた雰囲気。ちょっと一息つきたい人にはぴったりの場所だと思いました。
川沿いをのんびり散策
自然発見館を出たあとは、木曽川水園の園路を時計回りに散策。
ちょうど5月ということもあり、木々の新緑が美しく、日差しはあたたかいのに風は心地よく、歩くだけで癒されます。
園路の途中には、せせらぎが流れ、橋を渡ったり、小川に沿って歩いたりと、変化に富んだ景観が続きます。
しばらく歩くと、子どもたちに人気の「じゃぶじゃぶの河原」が登場。まるで天然の流れるプールのようなつくりで、水深が浅いため、小さなお子さんでも安心して水遊びを楽しめます。裸足で水に入ってはしゃぐ子どもたちの声が響いていて、見ているこちらまでうれしくなってきます。
その奥にあらわれたのは、茅葺き屋根の昔ながらの農家。ここは自由に見学できるとのことで、立ち寄ってみることにしました。
中に入ると、囲炉裏や釜戸があり、まるでタイムスリップしたかのような気分に。イベント時には実際に使用することもあるそうで、GWやお正月などには餅つき体験や郷土料理作りの教室が開かれているそうです。
隣には、実際に稲作が行われている棚田もあり、地元の小学生が田植えや稲刈り体験をするそう。こうした体験は、きっと一生の思い出になるでしょうね。農家の向かいには、休憩できる茶屋もあり、風景と一体になった空間がとても心地よかったです。
水中の世界を覗ける「洞窟観察窓」
さらに奥へ進むと、園内でも少しマニアックなスポット「洞窟観察窓」に到着。
岩場のような人工洞窟を下ると、川の中を横から覗けるガラス窓があり、木曽川水園を流れる小川の水中世界を観察できます。
小学生の団体が熱心にスケッチをしていて、その姿にも感心。学びと癒しが融合した、まさに“水と生きる”体験がここにはあります。
名残惜しみつつ帰路へ
そろそろ帰りの時間。茅葺き農家あたりから西口ゲートを抜け、「スポーツ交流館前」バス停へ。そこからコミュニティバスで「笠松駅」へ戻ることにしました。
途中、新境川を渡ると、周囲はサッカー場や野球場など、スポーツ施設が広がります。ふと見えた「笠松トンボ天国」という看板が気になりましたが、今回は時間と体力の都合で断念。また次の訪問の楽しみに取っておくことにします。
当初の目的は「アクア・トト ぎふ」だけだったのですが、オアシスパーク、木曽山水園、自然発見館と、気づけば丸一日遊び尽くしてしまいました。
とにかく驚いたのは、施設の充実ぶりと、自然との距離の近さ。テーマパークのような派手さはないものの、川や里山と共に生きてきた日本の原風景を、五感で感じられる場所でした。
帰る頃には「来年もまた来ようかな」と思ってしまうほど。毎年、季節を変えて訪れるのも楽しそうです。
大人にも子どもにも、優しく豊かな時間をくれる素敵な場所。
また一つ、お気に入りが増えました。
地図・アクセス
〒501-6021 岐阜県各務原市川島笠田町