徳川園近くの隠れた名店「徳川町 ぶた福」で、極上の上ロースかつ定食を味わう ( 名古屋市東区 )
「徳川町 ぶた福」 (名古屋市東区)
民家を改装した落ち着きの空間、初来店の期待感
名古屋市東区、大曽根駅から徳川園へと向かう途中。
静かな住宅街の一角に、ひっそりと佇むとんかつ店「徳川町 ぶた福」があります。
実はこのお店、2024年2月16日にオープンしており、気がつけば既に1年以上が経過。
健康面から揚げ物を控えていた私ですが、ずっと気になっていたこの店に、今回ようやく足を運ぶことができました。
お店はしっかりとした門構えで「とんかつの専門店らしさ」がありますが、一歩中に入ると、その印象はやわらぎます。
どこか懐かしさを感じる、民家を改装したような内装で、通路を挟んでいくつかの個室や小スペースに分かれている造り。
平日の昼時ながらすでに1組が待っており、店を出るお客さんたちが「美味しかったねぇ」と口にするのを耳にして、期待が一層高まりました。
私はカウンター席に案内され、落ち着いた空間の中でメニューを開きます。
銘柄豚や熟成肉を使ったこだわりの料理が並び、価格帯はやや高め。
今回は定番の「上ロースかつ定食」を注文することにしました。
脂の甘みと塩が引き立てる熟成ロース、驚きのとんかつ体験
運ばれてきた定食は、ロースかつに加えてご飯、味噌汁、漬物、キャベツの千切り、そして薬味が5種類(塩、わさび、西洋わさび醤油漬け、とんかつソース、胡麻ソース)と充実の内容。
見た目にも満足度は高く、小鉢があることで食卓が華やかに。
ただ、薬味の数を少し減らしても良いので、一品おかずを追加してくれたらバランスがより良くなるのでは…というのが正直な感想です。
ご飯とキャベツはそれぞれ一回おかわり可能というのも嬉しいポイント。
さて、主役の上ロースかつ。
断面は美しいピンク色で、厚みのある肉が見るからに上質。
低温調理や熟成工程が施されていることが想像できる仕上がりで、箸を入れる瞬間からわくわくします。
一口食べてまず驚いたのは、その柔らかさ。厚みがありながらスッと噛み切れる肉質、そして脂身の甘みと旨味がじんわりと口の中に広がっていきます。
衣は薄めでしっとり感があり、全体的に“大人向け”のとんかつといった印象。
豚肉特有のクセや匂いは極めて少なく、非常に上品で洗練された味わいです。
塩で食べるとその魅力が際立ち、結局、5種類もある薬味の中でほとんど塩だけで食べきってしまいました。
ロース肉なので脂身はやや多めですが、それでも重たさは控えめ。
しかし、帰宅後に若干の胸焼けを感じたのも事実。
次回は脂が控えめなヒレかつを選んでみようと思います。
◆地図
〒461-0023 愛知県名古屋市東区徳川町2418