愛・地球博記念館がくれた穏やかな時間 〜観覧前に訪れたもう一つの記憶の場所〜( 愛知県長久手市の旅 : 2025-09-03 )

 

 

愛・地球博記念館(愛知県長久手市)

午前の余韻と、空いた30分

2025年9月3日。
午前中は、愛・地球博記念公園で開催されていた「鈴木敏夫とジブリ展」を観覧し、作品世界に浸っていました。展示を見終えるころにはちょうど正午をまわり、次の予定であるジブリパーク「ジブリの大倉庫」の入場時間まで、まだ30分ほどあります。

鈴木敏夫とジブリ展 ― 愛・地球博記念公園 体育館にて、ジブリの源流に触れる一日( 愛知県長久手市の旅 : 2025-09-03 )

せっかくなら、これまで訪れたことのない施設に立ち寄ってみたい――そう思い、足が向いたのは園内東側に位置する「愛・地球博記念館」でした。ジブリパークとは反対方向にあたるため、歩き出すと急に人の姿が消え、静けさが広がっていきます。イベントで賑わう公園から、ふっと日常に戻るような感覚。木々を抜ける風の音がよく聞こえ、30分の空白が思いがけず心地よい時間へと変わっていきました。

迎賓館を活かした上質な佇まい

10分ほど歩くと、気品ある建物が見えてきました。

庭園では、万博のマスコット・モリゾーとキッコロが来館者を出迎えてくれます。何年経ってもこの2体の存在感は変わらず、ふとした親しみが胸に芽生えました。

愛・地球博記念館は、万博開催当時の迎賓館を活かした博物館。


2025年は「愛・地球博20祭」の開催年で、3月25日から9月25日まで特別展示が実施されていました。館内には、航空写真や大規模なジオラマによる会場全景、各国・企業パビリオンの紹介、万博の理念と成果、そして「サツキとメイの家」の資料も揃い、当時の熱気が凝縮された空間になっています。さらに、外国パビリオンから寄贈された品を含む300点以上の展示物が並び、ロボットの展示やフォトスポット、短編アニメの上映も行われていました。

まず驚いたのは、入館無料であること。
展示内容の充実ぶりを考えると、とても贅沢に感じます。建物は迎賓館らしい落ち着きがあり、気取らず、しかし品よく整った雰囲気が漂っています。万博に足を運ぶことはなかった私でも、テレビで見た当時の映像が自然と蘇るようで、懐かしい気持ちが胸に広がりました。

ガラス越しに庭を眺めながら過ごす、静かな時間

館内を見て回ったあとは、ガラス張りのラウンジスペースへ。ここは展示室とはまた違った魅力をもつ場所で、庭園が一望できる開放的な造りになっています。柔らかい陽の光が差し込み、椅子に座っているだけで心がほどけるような感覚に浸れました。

もともと各国の重要人物をもてなす迎賓館として使われていた建物ということもあり、空間そのものがどこか上質で、過度な演出がない分だけ“本物の落ち着き”が漂っています。

人の少ない時間帯だったこともあり、しばらくここで深呼吸するようにゆっくりと過ごしました。展示を見たあと、急ぎ足で次の場所へ向かいがちな私ですが、今日は予定の前にこうした静かな時間が入ることで、午後の観覧がより豊かになる予感がしました。

時計を見ると、ちょうど13時が近づいています。
名残惜しい気持ちもありつつ、私は席を立ち、ジブリパーク「ジブリの大倉庫」へ向かうことにしました。

次のブログへ続きます。

地図

〒480-1342 愛知県長久手市茨ケ廻間乙1533−1

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