愛岐トンネル群「第32回 春の特別公開2」 (4号トンネル〜6号トンネル手前まで) ( 愛知県春日井市の旅 : 2024-05-04 )
愛岐トンネル群「第32回 春の特別公開」が5/2-5/6まで開催ということで、5/4に行ってきました。
ブログを何回かに分けてご紹介したいと思います。
今回は2回目。4号トンネルからをご紹介。
愛岐トンネル群「第32回 春の特別公開」
人生はじめて愛岐トンネル群に行ってきました。
愛岐トンネル群とは
1900(明治33)年、国鉄中央(西)線は名古屋~多治見間が開通しました。明治の国策である「殖産興業」が急務だった時代から 戦後の高度成長期まで、経済発展の大動脈として中部地方の発展と近代化に多大な貢献をしました。
その鉄路も、単線だったため戦後の高速・大量輸送時代に対応できなくなり、複線電化と長大トンネルによる新線が建設されて、高蔵寺~ 多治見間の軌道敷と13基のトンネル群は1966(昭和41)年に廃線となりました。そして、レールも枕木も撤去され、いつしか廃線路は 茂った藪の中に埋もれ、人々の記憶から忘れ去られてしまいました。
2005(平成17)年、JR中央線勝川駅の高架化改修工事が行われることになり、残っていた明治の赤レンガ製プラットホームが撤去されることになりました。 (画像は勝川駅のプラットホームだったレンガのブロック。今は愛岐トンネル群の入り口ゲートに展示されている)
そこで、ホームの土台となっていた明治の赤レンガを町おこしに再活用しようとイベントが開催されたのですが、地元の古老が定光寺駅付近に 赤レンガのトンネルがあったことを思い出しました。その話がきっかけとなって、探索が始まりました。トンネル群にたどりつくまで数か月を要したのですが、 40年間藪の中に眠っていたトンネルを目にした時の胸の震えるような感動は、今でも古参会員の間で語り草になっています。
2007(平成19)年、当時の地権者のご理解を得て、市民有志により調査が開始され、ほどなく当委員会の前身の市民グループが結成されて活動が始まりました。 ヤブ漕ぎから始まった作業でしたが、安全に歩けるようになるまで、たくさんの汗と時間と情熱とが費やされました。2009年8月にはNPO愛岐トンネル群保存再生委員会が設立され、活動が本格化しました。
トンネル群の価値はすぐに多方面で認められ、経済産業省「近代化産業遺産」認定など、注目を浴びることとなりました。メディアに取り上げらることも度々 で、春と秋の特別公開には多くの客様に愛岐トンネル群を訪れていただけるようになりました。2014年にはナショナルトラストにより敷地を取得。そして 2016年には登録有形文化財に3施設が登録されるに至りました。
(引用元:NPO法人愛岐トンネル郡保存再生委員会HPより)
4号トンネル
4号トンネルは、3号トンネル同様に、内側をレンガが5重に巻いてあり、極めて精巧につくられたトンネルになります。
トンネルの長さは、75m。
トンネル内では、SLの通過音と汽笛が鳴り響く演出があり、より鉄道気分が楽しめるように工夫されておりました。
トンネル出口には、新緑のもみじがお出迎え。
大もみじ広場/大モミジ前駅
巨木:大モミジ。
秋には真っ赤なモミジのトンネルができあがるそうです。秋の特別公開もぜひ訪れたいですね。
大モミジ広場周辺は、休憩できるスペースがあり、多くの方がひと休憩を済ましておりました。
このあたりからは、庄内川や対岸の山々がよくみえて美しい景観でした。
水車広場/水車前駅
水車は、釘を一本も使わず会員手作りだそうです。
マルシェ広場
マルシェ広場では、お弁当や、汽車土瓶、絵葉書などが販売されており、また鯉のぼりが空を泳いでおりました。
メイン会場ということもあり、恐ろしいほどの多くの方でにぎわっておりました。
まだ11時だというのに、お弁当は完売(泣)
こんなにすぐなくなるのであれば、チラシでお弁当ありますの期待をさせすぎないでほしい・・・・
ちなみにこのあたりには、笠石洞暗渠(かさいしぼらあんきょ)という暗渠があり、大量の雨水が線路に流れて壊れないように、線路下を横切る排水路が設けられており、見学することができるそうです。
レンガ製の水路で、100年前の紅の輝きが残っているそうです。
見学するには、玉野古道という川沿いの古道を通る必要があるので、私は今回みることはできませんでした。
次回見学する際は要チェックしたいと思います。
5号トンネル
5号トンネルは、3号、4号トンネル同様に、内側をレンガが5重に巻いてあり、極めて精巧につくられたトンネルになります。
トンネルの長さは、99m。
これだけの長さのトンネルになると、照明で足元を照らしながらでないと、まっすぐ歩けなくなるほどトンネル内は真っ暗に。
レンガ広場
廃レンガ敷きのステージがあり、コンサートが開かれておりました。
広場には全国初の「SL・C57の動く動輪」を展示。
自転車の動力で動く駆動体験ができるとのこと。
ここにきてやっとまともなトイレを発見。
こういった自然豊かな場所だと、トイレが近くにないとなんか落ち着かないのは私だけ?
さぁ、次は最後の6号トンネルへ。
次の記事につづく。
地図・アクセス
〒487-0004 愛知県春日井市玉野町
撮影機材
コンデジ:SONY 「RX100M6」
(JPEG 2M出力して画質とファイル容量をおさえています)