昭和の面影と焼肉の香りに癒されて ( 愛知県刈谷市の旅 : 2025-03-01 )

 

刈谷市ぶらり旅

朝から碧南市、安城市、高浜市と巡り、この日の旅の最後は愛知県刈谷市。

高浜市で観覧した人形歌舞伎の余韻を胸に、吉浜駅から名鉄三河線に揺られて、刈谷市駅へと向かいました。

刈谷市駅で降り立った瞬間、ちょっとした高台にあるその駅前は現在再開発の真っ最中。

街の新しい表情が生まれようとしている様子が伺えました。

そんな近代化の動きの一方で、駅の周辺にはどこか懐かしさを感じさせる建物もちらほら。

昭和の時代を思わせる味わい深い建築が点在していて、再開発とのコントラストが妙に心に残ります。歩いていると、ふと目に留まったのが、通り沿いの和菓子屋。何気なく立ち寄ってみると、そこには「サッカーボールどら焼き」なる刈谷銘菓が。ネーミングのインパクトに、思わず笑顔になってしまいました。

さらに歩みを進めると、児童向けの小さな公園「新栄児童遊園」へ。なんと、そこには木の切り株の形をしたトイレが!子どもたちの遊び心をくすぐるような、ユーモアのあるデザインが印象的です。こういうちょっとした発見が、旅の醍醐味かもしれませんね。

そして、今回特に心惹かれたのが、旧刈谷浴場(旧田鶴の湯)。

市内最後の「街の銭湯」として2011年まで営業していたそうで、現在は営業していないものの、その正面のタイル張りの外観はまるで時間が止まったよう。

昭和レトロな趣きがあり、じっと見入ってしまいました。内部には湖と山並みを描いたタイル壁画があるとのことで、ぜひ一度見てみたい……と願わずにはいられません。一般公開してくれたら、きっと訪れる人も多いでしょうね。

すでにこの時点で2万5千歩以上を歩いていたこともあり、体力も気力も限界に近づいていました。そんなとき、ひときわ心を惹かれたのがJR刈谷駅近くの「アピタ刈谷店」。

ちょっと休憩を、と思い入ったこのショッピングモール内で、「お肉屋さんのひとり焼肉」という夢のような名前のお店を発見!運営しているのは「ダイリキ」というお肉屋さん。吸い込まれるように入店してしまいました。

ここで注文したのが、「肉屋の8種盛定食」(税込3,025円)。牛タン、ダイリキカルビ(角切)、牛カルビ、ヘレ、上ハラミ、和牛モモ、和牛カルビ、しま腸と、まさに肉の宝石箱。焼き網の上でジューッと音を立てて焼き上がるお肉を、オン・ザ・ライスで頬張れば、もう言葉はいりません。ひとり焼肉とは思えぬ充実感で、疲れた身体と心をしっかりと癒してくれました。

焼肉を堪能し、旅の締めくくりにふさわしい満足感。

JR刈谷駅すぐそばという立地の良さもあり、これからも途中下車してついつい寄ってしまいそうな予感です。

歴史と再開発が交差する刈谷市の街歩き、そして一人焼肉の幸せ。今回も楽しい旅の思い出として心に刻まれました。

この日は、碧南、安城、高浜、刈谷と巡り、まさに内容盛りだくさんの一日となりました。

気になった方は、ぜひ一度足を運んでみてくださいね。これにて、今回の旅はおしまい。

 

◆地図

〒448-0841 愛知県刈谷市南桜町2丁目 リコット刈谷 1F アピタ店内

 

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