東谷山フルーツパーク散策 ― 果物と自然を味わうひととき( 名古屋市守山区の旅 : 2025-06-01 )

 

 

東谷山フルーツパーク(名古屋市守山区)

しだみ古墳群からの寄り道

「歴史の里 しだみ古墳群」と「体感!しだみ古墳群ミュージアム」を満喫した後、私はその足で「東谷山フルーツパーク」へ向かうことにしました。

高蔵寺から古代へ ― 「歴史の里しだみ古墳群」と「体感!しだみ古墳群ミュージアム」( 名古屋市守山区の旅 : 2025-06-01 )

思えば、ここを訪れるのは約6年ぶり。Googleマップで検索すると意外にも遠回りのルートばかり出てくるのですが、何度か来た経験があったため、土地勘を頼りに裏道を抜けて無事に到着しました。直線距離は近いのに不思議なアクセス感。やはり歩いて巡る旅は地図アプリだけに頼らないほうが楽しいものです。

南口から園内へ

フルーツパークには北門と南口がありますが、私は南口側から入園しました。高蔵寺駅から歩いて訪れるなら北門からが安全ですが、今回は裏道からのアクセスだったため、このルートになりました。南口にあるフィッシングコーナーを抜け、橋を渡って園内に入る流れです。

フィッシングコーナーでの出会い

フィッシングコーナーでは数人の方がのんびりと釣りを楽しんでいました。

竿を垂れる釣り人の間に目をやると、なんと一羽のシラサギが佇んでいるではありませんか。

真っ白な羽を水面に映しながら、まるでこの場の主のように悠然と構えています。釣り糸と鳥とが同じ空間を分かち合う姿は、不思議な調和を生み出していました。

人も自然も肩を並べて過ごす光景に、ここが「自然と人の共生」を体現する場所であることを改めて実感しました。

フルーツパークの成り立ち

「東谷山フルーツパーク」は、名古屋市の東北端、標高198.3メートルの東谷山の麓に広がる農業公園です。1980年4月に開園し、都市に暮らす人々が自然と親しみ、果樹や農業に理解を深められる場として整備されました。ナシやリンゴなど17種類の果樹園、約100種類の熱帯・亜熱帯の珍しい果樹を集めた「世界の熱帯果樹温室」、果物に関する知識を紹介する「くだもの館」などがあり、まさに果物をテーマにしたユニークな公園です。

レストハウスでひと息

園内を少し歩いたあと、まずは「フルーツパークテラス(レストハウス)」へ向かいました。

2019年にリニューアルした施設で、レストランやカフェとして利用できます。ここでは季節のフルーツ盛り合わせやスイーツ、ジュースなどが人気。

以前訪れた際に味わったフルーツの盛り合わせは格別で、今回も楽しみにしていたのですが、インフレの影響か価格が思ったより上がっており、残念ながら断念。

代わりに本館の休憩スペースで一息つきました。本館の大会議室は普段は利用者が少なく、意外と静かで落ち着ける穴場です。

世界の熱帯果樹温室

続いて、有料エリアの「世界の熱帯果樹温室」を訪れました。

前方後円墳を模したドーム型の建物に、バナナ、パパイア、ココヤシ、レイシ、パラミツなど104品種282本の熱帯・亜熱帯果樹が植えられています。独特の湿度と香りに包まれた空間は、南国を旅しているかのよう。初めて来た時の新鮮な驚きは薄れてきましたが、それでも色鮮やかな実を目にすると心が躍ります。とはいえ、もう少し展示の工夫やバリアフリー対応が進めば、リピーターも増えるのではと感じました。

くだもの館と売店でのお楽しみ

最後に立ち寄ったのは「くだもの館 フルーツパークマルシェ」。

果物の知識を学べる展示や子ども向けのコーナーがあり、家族連れでにぎわっていました。売店には旬の果物や加工品、地元の野菜などが並び、見ているだけで楽しい空間です。ここで私は「よくばりパフェ&シェイク(850円)」をいただきました。

甘酸っぱい新鮮ないちごがふんだんに使われ、ソフトクリームとソースの絶妙なバランスに大満足。歩き疲れた体に甘さが染み渡り、良い締めくくりとなりました。

帰路へ

帰りは北門から徒歩で「ゆとりーとライン」の東谷橋停留所へ。

バスとガイドウェイバスを乗り継いで大曽根方面へと戻りました。しだみ古墳群で古代に触れ、フルーツパークで自然と果物を味わう――そんな一日を過ごすことで、歴史と自然の両方を感じられる贅沢な寄り道となりました。

地図

〒463-0001 愛知県名古屋市守山区上志段味東谷2110

 

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