水と緑の館・展望タワーと木曽三川公園センター : 歩き旅の終着点(岐阜県海津市の旅:2025-11-15)
Contents
木曽三川公園センター(岐阜県海津市)
長良川を越えて、ついに海津市へ
三重県長島町から歩き始め、愛知県愛西市を経て、いよいよ岐阜県海津市へ。
近鉄長島駅から輪中の郷、国営木曽三川公園・輪中ドームまで。水とともに生きた土地を歩く (三重県桑名市の旅 : 2025-11-15)
目の前に広がる長良川を越えた瞬間、県境を越えるという物理的な移動以上に、旅が一つの節目を迎えたことを実感した。時計を見ると、近鉄長島駅を出発してから、すでに3時間が経過している。
堤防の上を吹き抜ける風は、どこか冷たく、それでいて心地よい。
ここまで歩いてきた道のりが、身体の奥にずっしりと残っている。それでも足取りが重くなりきらないのは、この先に待つ景色を思い描いているからだ。
国営木曽三川公園 木曽三川公園センターに到着
ついに到着した、国営木曽三川公園 木曽三川公園センター。
ここが今回の旅の最終目的地だ。
ただし、ゆっくり滞在できる時間はない。
帰りの海津市コミュニティバス「木曽三川公園線」まで、残された時間は35分。そのうち移動時間を考えると、実質30分ほどしかない。
それでも、この30分にすべてを詰め込むつもりで、足早に園内へと向かった。
水と緑の館・展望タワーへ
今回、何よりも訪れたかったのが、公園のメイン施設である
「水と緑の館・展望タワー」。
高さ65メートルの展望タワーは、木曽三川公園のシンボル的存在だ。エレベーターに乗り込み、上昇していくわずかな時間で、ここまで歩いてきた疲労や期待が一気に込み上げてくる。
そして、扉が開いた瞬間――
目の前に広がった光景に、思わず息を呑んだ。
360度に広がる、木曽三川と輪中の風景
展望フロアからは、木曽川・長良川・揖斐川の三本の大河を、一度に見渡すことができる。
ゆったりと蛇行する川、堤防に囲まれた輪中地帯、点在する集落。すべてが一枚の大きな地図のように、眼下に広がっていた。
遠くを凝視すると、この日歩いてきた輪中ドーム周辺の街並みも確認できる。
三重県、愛知県、そして今立っている岐阜県。
自分の足でつないできた道のりが、視覚として一気につながる感覚に、胸が熱くなった。
長良川の流れは穏やかで、木曽川は力強く、揖斐川はどこか静謐。
三本の川が、それぞれ異なる表情を見せながら、濃尾平野を形づくっている。そのスケールの大きさと調和の美しさに、自然の力を改めて実感する。
さらに遠方には、名古屋駅の高層ビル群もくっきりと見えた。
ガラス越しのため写真では色味が少し沈んでしまったが、生で見る景色は圧倒的だった。
「また必ず来よう」
そう思わせてくれる、忘れがたい眺めだった。
家族連れで賑わう公園の風景
木曽三川公園センター自体は、敷地がとてつもなく広いというわけではない。
それでも、花壇や芝生広場、遊具エリアがバランスよく配置され、多くの家族連れで賑わっていた。
子どもたちの笑い声が響き、ベンチでは談笑する家族の姿。
その様子を眺めているだけで、こちらまで自然と笑顔になる。
治水や防災、歴史を伝える場でありながら、日常の憩いの場として機能している――それが、この公園の大きな魅力なのだろう。
名残を惜しみつつ、帰路へ
気がつけば、出発のバスまで残りわずか。
名残惜しさを感じながら、公園北口近くのバス停へと向かった。
海津市コミュニティバス 木曽三川公園線に乗車し、養老鉄道の石津駅へ。
そこから三重県の桑名駅へと戻る。
桑名で遅めの昼食
桑名駅改札を出てすぐ、駅ビル2階にある
「伊勢ノ国食堂しちり」へ。
3月30日にも訪れた、お気に入りの店だ。
駅ナカで味わう三重の恵み──桑名駅「伊勢ノ国食堂しちり」ではまぐりラーメン ( 三重県桑名市の旅 : 2025-03-30 )
ここで、かなり遅めの昼食をいただく。

桑名といえば、やはりはまぐり。
歩き続けた身体に、旨味たっぷりの味がじんわりと染み渡る。
「はまぐり最高」
思わず、そんな言葉がこぼれた。
よく歩いた一日
この日の歩数は、20,000歩超え。
数字を見て、思わず笑ってしまった。
三重、愛知、岐阜をまたぎ、木曽三川に導かれるように歩いた一日。
足は疲れていたが、心は驚くほど満たされていた。
また必ず、この場所を訪れたい。
次は、もう少し時間に余裕をもって。
地図
〒503-0625 岐阜県海津市海津町油島255





































