発見の裏通りグルメ:梅小路ポテル京都「梅小路醗酵所」で蒸し野菜ランチ ( 京都府京都市の旅 : 2025-05-10 )

 

 

梅小路ポテル京都内の「梅小路醗酵所」(京都府京都市)

京都水族館を堪能したあとの午後、少し小腹が空いた私は、軽く何か食べられるお店を探して梅小路公園を歩いていました。水族館を出てすぐの場所に、どっしりとした佇まいのホテル「梅小路ポテル京都」が見え、1階部分にレストランが見えたので立ち寄ってみることに。

店頭にはイタリアンやカフェ系のメニューが並んでいたものの、正直なところ「今の気分じゃないなぁ」とピンとこず、早々に引き上げようとホテルの外へ。すると、ふと目に入ったのが、ホテルの裏手に続く小道。どうやらこのホテル、「表」と「裏」でまったく違う顔を持っているようです。

興味本位で裏通りを歩いてみると、そこには静かな通り沿いに数軒の個性的なお店が連なっていて、ちょっとした“隠れ家的商店街”のような雰囲気。そんな中、私の目を引いたのが「梅小路醗酵所」という名前のお店でした。

名前の通り、このお店は“発酵”にこだわった空間。なんと、実際に店内で「麹(こうじ)」を使った酒造りも行われているらしく、店内の一角では麹づくりに関する展示も見ることができます。でも、ここがただの工房ではないのが面白いところ。食事も楽しめる飲食店として営業しており、麹を使ったおつまみや料理が味わえるとのこと。

私はお酒にあまり強くないため、ドリンクはパスしましたが、ランチメニューの中に「麹で食べる 蒸し京野菜ランチ(1500円)」という文字を見つけて即決。野菜中心でヘルシーなのが嬉しいポイントです。

注文後、しばらくして運ばれてきたのは、湯気がほわっと立ちのぼる二段重ねの蒸籠。中には、色とりどりの季節の京野菜がぎっしり。

添えられているのは、味噌のような見た目の「麹だれ」。一口野菜につけて食べてみると、想像以上にコクがあり濃厚。麹の自然な甘みと塩味が野菜の旨味を引き立ててくれるのですが、私にとってはやや塩気が強めで、一部の野菜には少し多めに付けすぎたかも。でも、こうした“発酵の味”を味わえる体験はなかなか貴重です。

何より驚いたのは、こんなに落ち着いた雰囲気の中で、ゆっくりと蒸し野菜をいただけること。窓の外には、ホテル裏通りの静かな通りが見え、時折通り過ぎる人の気配を感じながら、まるで京都の奥座敷にでもいるような、心がふっと和らぐ時間が流れていました。

たまたま立ち寄ったホテルの裏通りで、こんな個性的なお店に出会えるとは…。旅に出ると、こういう「予定外の出会い」があるからやめられません。あのとき、素直に帰らずにもう一歩進んでみて本当によかったと感じました。

今回はお酒を楽しむ余裕はありませんでしたが、次回はぜひ、発酵にこだわったおつまみと一緒に、お酒をいただいてみたいと思います。

すっかりお腹も満たされて、気持ちもリフレッシュ。

次は、いよいよ梅小路公園のもう一つの名所「京都鉄道博物館」へ向かいます。その様子は、また次のブログでご紹介したいと思います。

 

住所 / 地図

〒600-8835 京都府京都市下京区観喜寺町15 梅小路ポテル京都内

 

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