都会のオアシス、梅小路公園の魅力発見! ( 京都府京都市の旅 : 2025-05-10 )

 

 

梅小路公園 / チンチン広場 / 緑の館(京都府京都市)

ゴールデンウィークが終わり、街が落ち着きを取り戻し始めた5月10日の週末。観光客が比較的少ないこのタイミングを狙って、20年以上ぶりに京都を訪れることにしました。今回の目的地は、京都駅から徒歩圏内にある「京都水族館」と「京都鉄道博物館」。どちらも梅小路公園内にある施設です。

本来であれば、公園は素通りして水族館と博物館に直行する予定でした。しかし、いざ足を踏み入れてみると、その想像以上のスケールと魅力にすっかり引き込まれてしまいました。そこで今回は、水族館や鉄道博物館の紹介は次回にまわし、公園そのものの魅力についてじっくりご紹介したいと思います。

公園内で2羽も白い鳩に遭遇。縁起が良い?

駅から15分、気軽に訪れられる都会の緑地

梅小路公園へは、京都駅中央口から西へ徒歩約15分。京都の街中は、電車の利便性があまり高くなく、観光客が多く集まるエリアではバスが渋滞に巻き込まれることもしばしば。そんな事情もあって、今回は“歩ける観光地”を選んだ結果、この場所にたどり着いたのです。

公園の入口に立った瞬間、目の前に広がるのは、まさに“緑の海”。都心の喧騒からほんの少し歩いただけで、こんなにも広く、自然に包まれた空間があるとは…予想以上の感動でした。

 

鉄道跡地が生まれ変わった市民の憩いの場

梅小路公園は、旧国鉄の梅小路駅貨物ヤード跡地、約11.6ヘクタールもの広大な土地を再開発して誕生した公園です。「都心の緑の創造」「歴史の継承と未来への飛躍」という二つのテーマのもと整備されたこの場所は、単なる都市公園ではなく、京都の過去と未来をつなぐシンボルともいえる存在になっていると感じました。

公園内には、芝生広場や遊具のある子ども向けゾーン、多くの飲食店やテイクアウトスタンドなど、バリエーション豊かな施設が点在しています。中でも印象的だったのは、公園を縦断するように走る「チンチン電車(市電)」。かつて京都市内を走っていた市電の車両が、土日祝や夏休み期間中に再び公園内を走るという趣向です。今回は乗車しませんでしたが、大人150円という手軽な価格で、レトロな乗り物体験ができるのは魅力的ですね。

また、総合案内所として活用されているのが「京都市電935号車」。

実際に使用されていた電車車両が、今は観光案内やショップ、展示スペースとして再生されています。こうした歴史的遺産の活用方法もまた、京都らしいセンスだと感じました。

 

緑の館と庭園の美しさ

公園内の「緑の館」は、地域交流のためのコミュニティーセンターであり、環境学習の場でもあります。この日は、ちょうど館内でイベントが開催されていたこともあり、一部施設を見学することができました。

建物の奥に広がる日本庭園がまた見事で、落ち着いた和の空間の中に豊かな植栽と池、そして散策路が配されており、思わず時間を忘れて見入ってしまいました。賑やかな広場とは対照的に、ここでは静けさとゆったりとした時間が流れていて、まさに“都会のオアシス”と呼ぶにふさわしい場所でした。

 

子どもも大人も楽しめる、万能型パブリックパーク

遊具のある広場では、地元の子どもたちが元気に走り回り、芝生広場ではピクニックを楽しむ家族連れやカップルの姿が。こうした光景を目にすると、京都が“観光の町”であると同時に“暮らしの町”でもあることを改めて実感します。

観光だけでなく、市民の日常にも根ざした空間として機能しているからこそ、ここ梅小路公園は多くの人々に愛されているのだと思います。

 

おわりに

当初は、梅小路公園を単なる“通過点”と捉えていたのですが、訪れてみてその考えは一変しました。水族館や鉄道博物館という目玉施設があることはもちろん、それ以外の部分にも、心動かされる景色や体験が詰まっていたのです。

次回は、いよいよ京都水族館と鉄道博物館についてご紹介します。それぞれの施設にも驚きと発見が満載でしたので、ぜひご期待ください。

 

住所 / 地図

〒600-8836 京都府京都市下京区観喜寺町56−3

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