11年ぶりの京都駅ビル再訪 —変わらぬ風景と変わる風景のはざまで— ( 京都府京都市の旅 : 2025-05-10 )

 

 

京都駅 / 京都駅ビル(京都府京都市)

ゴールデンウィーク明けの週末、5月10日。
混雑のピークを避けようとこの日を選び、久しぶりに京都を訪れることにしました。

気づけば、前回京都に来たのはもう11年以上も前。
2005年まで関西で仕事をしていたのに、名古屋に拠点を移してからは、ほとんど足を運ぶ機会がありませんでした。

そんな私にとって、今回の京都再訪はちょっとした“記憶の旅”でもありました。

 

懐かしさと未来感が同居する京都駅ビル

今回の旅の出発点は、もちろん京都駅。
まず一番に見たかったのは、原広司さんが設計した烏丸口の駅ビルです。


この京都駅ビルが完成したのは1997年。
建築当時はその大胆なデザインが賛否を呼びましたが、私はすぐにその魅力に惹かれました。

特に好きだったのが、駅ビルの中央を貫く巨大な大階段。
以前はよく、駅ビルの居酒屋で飲んだ後、大階段に座ってぼんやりと空を眺めたものです。
その時間が、何ともいえず心地よかった。
今回は久々の再訪ということもあり、その大階段が今も残っているのか、変わってしまっていないか、内心そわそわしていました。

そして駅の改札を出て、烏丸口に立った瞬間。
目に飛び込んできたのは、あの光景でした。

巨大なガラスの構造、吹き抜けの空間、長く延びた大階段。
当時のままの姿が、そこにはありました。
むしろ、20年以上経った今もなお“未来感”すら漂わせていて、今見ても古さを感じさせません。
思わず、しばらくその場に立ち尽くしてしまいました。

 

駅前のにぎわいと国際色の変化

駅ビルの存在感もさることながら、今回驚いたのは人の多さ。


名古屋駅と比べても2倍以上の人出。
土曜日ということもあるのでしょうが、その大半が外国人観光客です。
京都がインバウンド人気を集めているとは聞いていましたが、ここまでとは思わず、しばし呆然。

かつての京都駅は、落ち着いた雰囲気もありましたが、今はすっかり“世界都市・京都”といった装い。
各国の言語が飛び交い、まるで国際空港のロビーにいるかのようです。

その分、駅構内の飲食店や案内所も英語対応が当たり前になっており、随所に変化が感じられました。
一方で、ポルタ地下街や伊駅ビル内の施設構成自体にはそこまで大きな変化はなく、どこか安心感もありました。

久々すぎる京都ということもあり、最初は少し迷いそうになりました。
どこに何があったか、記憶があいまいで「あれ、伊勢丹はどっちだったっけ?」と足がふらふら。

でも、駅ビルの構造自体は当時と大きく変わっていなかったため、数分で感覚を取り戻しました。
街の変化も感じつつ、同時に「記憶の地図」がふっと蘇る瞬間が何度もありました。

 

次の目的地へ——京都水族館に向けて

さて、京都駅ビルを堪能したあとは、次なる目的地へと足を伸ばすことにしました。
徒歩圏内でアクセスできる観光スポットを選んだ今回の旅。
このあとは、駅から西へ少し歩いたところにある「京都水族館」へ向かいます。
京都駅周辺だけでもこれだけ見応えがあるのに、まだまだ旅は始まったばかり。

歩いて巡れる京都の魅力、そして久しぶりの再会を果たした京都駅ビルの存在感に、心が少しだけ若返った気がしました。

 

住所 / 地図

〒600-8216 京都府京都市下京区東塩小路町901

 

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