二見興玉神社 / 夫婦岩【後編】:大岩・小岩を結ぶ大注連縄は「結界の縄」 ( 三重県伊勢市の旅 : 2024-07-05 )
伊勢市をぶらり旅。
今回は、夫婦岩で有名な二見興玉神社に行ってきました。
二見興玉神社(三重県伊勢市)
二見興玉神社とは
御祭神に猿田彦大神(さるたひこのおおかみ)を祀り、縁結び・夫婦円満・交通安全などにご利益のある神社。
正面に見える夫婦岩は、沖合約700m先に鎮まる猿田彦大神縁りの霊石「興玉神石」と、日の大神を遙拝するための鳥居とみなされています。古くより神宮参拝の前に二見浦の海水で心身を清める禊をする「浜参宮」という習わしがあり、現在でもまず神社に参拝し、お祓いを受けてから神宮へ向かう参拝者も多いです。
境内には、猿田彦大神のお使いとされる二見蛙(無事にかえる、貸したものがかえる)が多数奉納されています。
(引用元:観光三重HPより)
前編の続き。
二見興玉神社 / 夫婦岩【前編】:大岩・小岩を結ぶ大注連縄は「結界の縄」 ( 三重県伊勢市の旅 : 2024-07-05 )
日の出橋
天の岩屋から本殿へと境内を繫ぐ橋。
夏至の頃、この日の出橋の拝殿側より2つ目の擬宝珠の前を中心に夫婦岩からの日の出が拝せる為、早朝より多くの人が集うそうです。
二見興玉神社 本殿・拝殿
興玉大神 御名 猿田彦大神を主祭神に、古来より邪気を祓い清め、災厄を除く福寿の神として皆様より崇敬されて参りました。
拝殿にて、祭典・結婚式・ご祈祷が斎行されます。(二見興玉神社 公式サイトより)
日の出遥拝所
この遥拝所に立ち、清い暁の潮風に身心を祓い清める時、最も清浄な気持ちになり、日本人の美しき国風・国民の幸福を新たにするものであります。(二見興玉神社 公式サイトより)
夫婦岩
自分が写った夫婦岩写真ばかり撮影してしまったため、夫婦岩だけのショットを撮影し忘れておりました・・・なんたる失態!
夫婦岩とは
岩は高さ9m、周囲は44mで古生層の最下部である輝光石と緑泥片石からなり、小岩は高さ4m、周囲10mで方解石からなり、大注連縄の長さは35mあります。
夫婦岩の中央からさし昇る朝日は6月の夏至を中心に5・6・7の3ヶ月間拝されます。猿田彦大神ゆかりの霊石である「興玉神石」と、岩の間から昇る「日の大神」を拝する鳥居の役割を果しており、日の出の遥拝所でもあります。
大岩・小岩を結ぶ大注連縄は「結界の縄」と称され、夫婦岩の向こうを海の彼方から常世神が寄りつく聖なる場所とされてまいりました。大岩は男岩・立岩(たていわ)、小岩は女岩・根尻岩ともいわれ、両岩が「夫婦岩」と呼ばれるようになったのは明治以降のことであり、それまでは総称して「立石」、親しみを込めて「立石さん」と呼ばれてまいりました。
当地が古くより立石崎と呼ばれてきたことに由来しております。その立石を神門とし、興玉神石の遥拝所を設けたのが当社の信仰の始まりであります。天候が良い明け方には夫婦岩の間から富士山を拝する事もできます。
当社の夫婦岩に掛けられた大注連縄は古式に則り奉製されるもので、縄の長さが35m、大岩に16m、小岩に10mが巻かれ、その間の長さは9mあります。
この大注連縄は年三回5月5日・9月5日・12月潮時の良い吉日に張替えられます。
この大注連縄奉献の意味は、一切の不浄を祓って日の大神及び興玉神石遥拝の鳥居に献ずる古いならわしであります。
大注連縄奉献は約700年前、文保年間に奉献されており、長い歴史を有します。また、輪注連縄は小注連縄の事であり、その代用にして、同じくこの霊地にて参拝に訪れた方が禊斎するために、身を祓いし上に社頭に奉献するのが習わしです。
安政年間の津波以前は、大岩の前方に螺旋状の岩があり、参拝者は小注連縄を此の岩柱に奉献したと伝えられています。古語拾遺に「今の斯利久米縄、これ日輪の像也、縄をもって丸くつくり日の影をなしたるをいうなり」とあり、この輪注連縄は日の大神様である日輪を表し、参拝者は此の輪注連縄も以て身を祓い、神前に奉献致します。
境内には4ヶ所に輪注連縄が設置されております。
(拝殿前・遥拝所前・岩屋前・龍宮社前)(二見興玉神社 公式サイトより)
しめ縄で結ばれ、まるで夫婦が手を取り合っているかの様子。
岩と海のコントラストが美しいですね。
日の出や夕日が照らす時間帯は一層の神秘的な雰囲気を醸し出すそうです。
両親に連れてきてもらったこともあったなぁ。
祈りと願い 夫婦岩の前でしばらく立ち止まり、静かに祈りを捧げることができました。
BonTin cafe 禊
夫婦岩を通りすぎると・・・なにやら綺麗な建屋が姿を現します。
こちらの建屋の一角には、カフェが出店。
二見興玉神社境内の中に”2024.4.23オープンしたスタイリッシュなカフェ「BonTin cafe 禊」。
あまりの暑さのため、しばし中で休憩させていただきました。
鳥羽方面の海を眺めながら涼しい部屋で休憩。最高ですね。
この部屋、勉強部屋に欲しいわぁ。
二見興玉神社の境内もいよいよ残り少し。
龍宮社
御祭神に海を守護される綿津見大神をお祀りし、旧暦 5月15日の例祭・郷中施神事ではミル・オゴ・まつ菜を供え、津波より村人が助け合い、復興した教訓を今に伝えます。(二見興玉神社 公式サイトより)
このあとは、伊勢シーパラダイスの館内にある無料施設:伊勢夫婦岩めおと横丁によることにしました。
それについては次の記事に続く。
二見興玉神社 公式サイト:https://futamiokitamajinja.or.jp/
◆地図
〒519-0602 三重県伊勢市二見町江575