慶雲館:明治天皇行幸に合わせ建てられた迎賓館 ( 滋賀県長浜市の旅 : 2024-08-24 )
慶雲館 けいうんかん(滋賀県長浜市)
滋賀県長浜市の旅のつづき。
長浜駅の西側の観光を終え、南側へ。
今回は、長浜鉄道スクエアの真南にある迎賓館:慶雲館(けいうんかん)へ。
慶雲館(けいうんかん)とは
長浜市では、まちの迎賓館として建造された『慶雲館』を、新たな観光施設として整備し、平成16年7月より一般公開します。
早春には「長浜盆梅展」の会場として多くの観光客で賑わうこの建物は、明治時代、長浜の豪商・浅見又蔵氏が、明治天皇行幸に合わせ、私財を投じて建設した長浜の迎賓館です。『慶雲館』という名称は、その荘厳美麗な姿から、時の内閣総理大臣・伊藤博文が命名しました。
また、二代目又蔵氏は、明治天皇行幸25周年を記念して、広大な庭園を造営しました。作庭は、近代日本庭園の先覚者と呼ばれ、平安神宮神苑など多くの造園を手がけた、七代目小川治兵衛。その豪壮な意匠は、見る人を圧倒する迫力があり、純和風の建物と絶妙な調和を醸し出しています。
この他、約六千平米の広大な敷地内には、高さ5mを超える巨大な大灯篭や、日本一大きな芭蕉の句碑、慶雲館本館と同時期に建設された茶室など、多くの見どころが凝縮されています。
一歩足を踏み入れると、そこは明治の歴史文化と気品が漂う別空間。長浜へお越しの際は、ぜひ慶雲館へお立ち寄りください。(引用元:滋賀・びわ湖観光情報サイトより)
新緑が美しい。
明治天皇が訪れるということで、建てられ、伊藤博文により命名された国指定名勝。
慶雲館 公式サイト:https://www.kitabiwako.jp/keiunkan/index.html
日本庭園は無料でみられ、館内は有料。
ふらっと寄るつもりでしたが、本館のノスタルジックな佇まいに一目惚れして、かなり長居させていただきました。
まずは庭園からご紹介。
庭園
前庭・玄関前庭・主庭に分かれており、大灯籠や横綱像などユニークな建造物も配置されています。
周囲が高い木々に覆われているためか、道路に隣接した施設にも関わらず、タイムスリップしたかのように古き良き日本の世界に浸ることができます。
前庭
日本最大の芭蕉の句碑
芭蕉句碑とは
「蓬莱にきかはや伊勢の初たより はせを」と記された句碑。「はせを」とは、松尾芭蕉のこと。句の意味は「めでたい蓬莱飾りを眺めていると伊勢からの初便りが聞こえてくるようだ」と解されています。芭蕉はこの句を記した元禄7年(1694年)にこの世を去りますが、不老不死の象徴である蓬莱と、神都である伊勢の組み合わせは偶然とは思えません。
この句碑が建てられたのは、この句を書いた書家である露城が活躍した明治後期と想定されています。
高さ5m、重量は10tで、日本最大の芭蕉句碑です。
(引用元:慶雲館公式サイトより)
横綱像(力士像)
横綱像(力士像)とは
角聖と尊称される明治の大横綱常陸山。
常陸国(茨城県)の出身ですが、浅見又蔵氏が谷町として贔屓にしていました。常陸山はライバルの横綱梅ヶ谷とともに何度も慶雲館に訪れ、その写真も残っています。
(引用元:慶雲館公式サイトより)
玄関前庭
館内(本館)
本館玄関からの景色。
館内から見る日本庭園の破壊力がすんごいね。
本館2階へ。
2階には大広間があり、奥には、両陛下をお迎えする為に「玉座の間」が設けられております。
2階からみえる庭園すばらしい。建設当時は、伊吹山や琵琶湖も一望でき、眺望が今以上に素晴らしいものだったそうです。
こういった家に憧れがある私としては、この空間に入れたことは最高に心高まりました。
居心地良すぎ。
本館2階の照明器具には、梅の花を形どったハイカラなデザインが採用されていました。
本館(1階)
本館の奥には、梅の館があり、
梅の館
梅の館は慶雲館の新館としてオープン。
企画展の他、一般の方にも施設を貸し出しているそうです。
本館はエアコンなしですが、梅の館は、エアコンがばっちり効いてて最高(笑)
こちらでもしばし休憩。
いかがでしょうか?
素敵な館内と庭園。
暑さのためか、観光客が少ないのが残念すぎる・・・。
長浜に訪れたら、毎回訪れたいと思うほど素敵な世界に浸ることができました。
正直、今回の旅で一番楽しかったなぁー。
こういうところ、好きなんですよ。
また来たい。
後ろ髪を引かれる思いではありましたが、次の観光地へ。
この後は、お隣の観光スポット:長浜鉄道スクエアへ。
次のブログ記事につづく。
地図
〒526-0067 滋賀県長浜市港町2−5