織部 多治見駅前プラティ多治見店で器に包まれる至福のランチタイム ( 岐阜県多治見市の旅 : 2025-05-01 )

 

織部 多治見駅前プラティ多治見店(岐阜県多治見市)

瑞浪市にある竜吟峡の滝を巡ったあとは、JR中央本線で多治見駅へと向かいました。

駅の改札を出てすぐ目の前にある「プラティ多治見」。

その1階に店を構えるのが、以前から気になっていた「織部 多治見駅前プラティ多治見店」です。

陶器の街・多治見らしいお店で、美濃焼の器を眺めながら食事も楽しめるという、まさに器好きにはたまらない空間です。

今回はその店内に併設されている「Oribe café」でランチをいただくことにしました。

店内に足を踏み入れると、すぐに目を奪われたのは、棚にずらりと並んだ個性豊かな器の数々。大小さまざまなプレートやカップ、土鍋などが丁寧に展示されていて、どれも日常に取り入れたくなるような魅力を持っています。そんな空間の一角に、落ち着いたカフェスペースが広がっていました。

こちらのカフェでは、コーヒーや紅茶、ジュースなどのドリンクはもちろん、ケーキやパフェなどのスイーツ、さらにはビーフカレーやシチュー、パスタといった食事メニューも楽しめます。加えて、ビールやちょっとしたおつまみまで用意されているのには驚きました。カフェとギャラリーと食事処、そのすべてが心地よく混ざり合っています。

豊富なメニューに少し迷ったものの、今回私が選んだのは「ビーフシチュー フォカッチャ付 ドリンクセット」(1,200円)。「フォカッチャ」という響きの良さに惹かれて注文してみたのですが、これが大正解でした。

フォカッチャは、古代ローマ時代から伝わるイタリアの平焼きパン。

オリーブオイルをたっぷり使った生地をのばし、表面にオイルと塩をまぶして焼き上げるのが特徴です。ところどころに見えるくぼみがまた可愛らしく、外はほんのりカリッと、中はふんわりもっちり。香ばしさと素朴な味わいがビーフシチューと相性抜群でした。

ビーフシチューは、ごろごろと大きめにカットされた具材がたっぷりと入った贅沢な一皿。深みのあるコクととろけるような柔らかさに、思わず「うまい!」と心の中で声をあげてしまいました。セットのアイスコーヒーも香り高く、食後の余韻にぴったりです。

食事中も、周囲には美しい器が並び、まるで陶器の美術館にいるかのような気分。

駅前でありながら、時間がゆっくりと流れているような感覚。器のぬくもりに囲まれながら味わうランチは、心までほぐしてくれるようでした。

竜吟峡での滝巡りの余韻を抱きつつ、織部で過ごしたランチタイム。美濃焼の魅力とともにいただく料理は、旅の中のひとときに彩りを添えてくれました。次に訪れるときには、別のメニューと器との出会いを楽しみに、また立ち寄ってみたいと思います。

 

◆地図

〒507-0033 岐阜県多治見市本町1丁目122 プラティ多治見 2F204区画

 

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