聚楽園公園で味わう至福のランチ ― レストラン「じゅらく」のカキフライ定食( 愛知県東海市の旅 )2025-10-26

 

聚楽園公園・レストラン「じゅらく」(愛知県東海市)

お気に入りの場所というのは、人それぞれにあるものです。
私にとって、そのひとつが東海市にある「聚楽園公園」。先日、2年ぶりにこの公園を訪れました。季節は秋。木々の色づきが少しずつ進み、穏やかな風が心地よい季節です。

公園の静けさと、圧巻の聚楽園大仏

聚楽園公園は、最寄りの「聚楽園駅」からバスターミナルを挟んですぐ。公共交通機関を利用する私にとって、これほど訪れやすい公園はありがたい存在です。駅を出て少し歩けば、もうそこは緑と水の広がる癒やしの空間。

公園のシンボル「聚楽園大仏」は、遠くからでもよく見えるほどの大きさで、その堂々とした姿に思わず足を止めてしまいます。奈良の大仏さんも驚くほどのスケールで、まるで街全体を見守っているよう。名鉄の車窓からも、そのお姿を望むことができます。

池のまわりをゆっくり一周できる園路があり、ベンチで休みながら景色を楽しむのも心地よいひととき。前回訪れたときは紅葉が見事で、色づいた木々が水面に映る様子がまるで一枚の絵のようでした。
今回は紅葉には少し早かったものの、もうひとつの楽しみがありました。それが、公園内にあるレストラン「じゅらく」での昼食です。

公園を見渡すレストラン「じゅらく」でランチを

「じゅらく」は、公園内にある「東海市しあわせ村」の2階に位置するレストランです。


以前から気になっていたのですが、過去に訪れた際はコロナ禍で営業しておらず、入る機会がありませんでした。今回はようやくの初訪問。公園をひとまわり散策したあと、ちょうどお昼時に立ち寄りました。

店内は明るく、壁一面の窓から公園の景色が一望できます。陽の光が差し込み、奥の窓際席は特等席のような心地よさ。せっかくなので一番奥の席に座り、外の緑を眺めながらメニューを開きました。

定食、丼、麺類など種類豊富でどれも魅力的でしたが、季節限定の「カキフライ定食」が目に入りました。牡蠣の文字を見た瞬間、迷う余地なし。秋から冬にかけての楽しみといえば、やはりカキフライです。

広島産カキフライの旨みと、丁寧な定食の味わい

運ばれてきたお盆には、こんがりと揚がったカキフライ。

湯気の立つ味噌汁、小鉢、サラダ、そして小さなデザートまで添えられています。


カキフライは、広島産の牡蠣を使用。衣は薄く、サクッと軽やかな食感。噛むと中から熱々の牡蠣の旨みが溢れ出し、口いっぱいに海の香りが広がります。身がふっくらとしていて大きく、ひと口ごとに幸せを感じるほど。
レモンを少し搾ると、さっぱりとした酸味が旨みを引き立て、さらに箸が進みます。

味噌汁も丁寧に出汁が取られていて、飲むたびに心が落ち着きます。
そして最後に、やさしい甘さの小さなプリンのようなスイーツ。これが意外と満足感が高く、食後の余韻を優しく包んでくれました。

お値段は税込990円。思わず「これで?」と驚いてしまうほどのコストパフォーマンスです。

正直、カキフライ単品でも千円の価値があると思うほどの内容。
それが定食としてこの価格なら、もう言うことなし。味もボリュームも満点です。

公園をのんびり歩き、大仏さまを眺め、そして「じゅらく」でおいしいランチをいただく。そんな半日旅が、驚くほど心を満たしてくれました。

食事の満足度はもちろんですが、公園の静けさと、窓越しに見える緑がつくる空間が何よりのごちそう。
「これは、毎月通ってしまいそうだな」と思いながら、心地よい余韻とともに帰路につきました。

聚楽園公園は、訪れるたびに新しい魅力を見せてくれる場所です。
前回は紅葉を、今回は食事を楽しみました。次に訪れるときは、また違う季節の彩りや味に出会えることでしょう。

地図

〒476-0003 愛知県東海市荒尾町西廻間2−1 しあわせ村内

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