三井アウトレットパーク岡崎を歩いて 〜本宿駅からはじまる半日小旅行 ( 愛知県岡崎市の旅 : 2025-11-16 )
Contents
三井アウトレットパーク岡崎(愛知県岡崎市)
本宿駅から旅を始める
今回の旅は、名鉄の 本宿駅 からスタートしました。
三井アウトレットパーク岡崎に最寄りなのは隣の名電山中駅ですが、急行電車が停まるという利便性を考え、あえて本宿駅を選んだ形です。実は私にとって初めて利用する駅でもあり、ホームに降り立った瞬間、まず広さに驚かされました。急行停車駅らしい余裕ある構造で、視界が開けているため、ホームから見える周囲の山々の景色がとても気持ち良いのです。
改札横のテナントは「テナント募集中」の張り紙があり、駅周辺にはお店らしきものは見当たりません。けれど、その静けさがかえって旅の始まりの空気を感じさせてくれました。
駅横にはタクシー乗り場があり、その裏手ではアウトレット行きのシャトルバスが待機していましたが、この日は下車した人のほとんどが歩いて向かっていく姿。駅前の道路が渋滞しているのを見て、私も自然と徒歩を選びました。
本宿駅からアウトレットまでの道のり
駅から三井アウトレットパーク岡崎までは 徒歩20分ほど。名鉄の高架沿いをしばらく進み、その後は一直線の下り道です。
途中には信号が二つありますが、全体を通して歩道がきちんと整備されているため、思った以上に快適。下り坂ということもあり、距離の割にあまり疲れを感じませんでした。
周囲の風景はのどかで、空気も澄んでいて歩いていて楽しい道です。真夏や真冬、雨の日を避ければ十分徒歩移動が可能な道のりだと思います。
この地域はかつて “間の宿”・本宿 として栄えた場所です。江戸時代、赤坂宿と藤川宿のあいだの休憩所として機能し、本陣などはなく宿泊はできなかったものの、多くの旅人が行き交った場所です。道中には当時を思わせる石碑などが残されており、過去の面影に触れながら歩けるのも魅力的なルートでした。
ほどよい疲れを感じた頃、ようやく目の前に三井アウトレットパーク岡崎の建物が見えてきました。
三井アウトレットパーク岡崎とは
三井アウトレットパーク岡崎は、愛知県岡崎市に誕生した大規模アウトレット施設で、三井不動産が全国に展開するアウトレットシリーズの中でも最新のプロジェクトにあたります。店舗数は200を超え、ファッション、雑貨、生活用品、スポーツ、アウトドアなど多彩なブランドが揃い、幅広い年代が楽しめる構成になっています。特に特徴的なのは、飲食店とテイクアウト店が合わせて45店舗もある点で、ショッピングのみならず、食の楽しみが非常に充実しています。
また、施設中央には「OKAZAKI MARKET」と呼ばれるエリアが設けられ、地元食材を扱う店や広々とした芝生広場が配置されています。この芝生広場は子ども連れの家族はもちろん、ペット連れの来訪者にとっても居心地のいいスペースで、ドッグランやペット関連のショップも多いため、従来のアウトレットにはない“滞在して楽しむ”要素が強く打ち出されています。
建物は開放感のあるデザインで、通路は自然光が差し込み、歩くだけでも気持ちのよい空間。駐車場は広く、公共交通機関からのアクセス向上も図られており、名鉄駅から徒歩やシャトルバスで訪れることができる点も便利です。ショッピング、グルメ、憩いの時間が融合した、地域の新しいランドマークといえるアウトレット施設です。
45店舗の飲食店と大きな芝生エリア
これまで複数のアウトレットを訪れてきましたが、三井アウトレットパーク岡崎の特徴は何と言っても 飲食店・テイクアウト店の多さ。その数はなんと45店舗。フードコートから専門店、テイクアウトまで選択肢が幅広く、散策しながらちょっとつまめる店も多いため、買い物以外の時間も楽しめる構成になっています。
施設中央にある OKAZAKI MARKET 周辺の芝生エリアは広々としており、家族連れの憩いの場として賑やかでした。さらにドッグランやペット用ショップも充実していて、歩いていると多くのわんちゃんたちに出会えます。一般的なペットショップではなかなか見かけない種類の犬もいて、見ているだけで楽しい。こうした“滞在型の楽しさ”はイオンモールやららぽーととはまた違った魅力だと感じました。
お肉屋スギモトでランチ
オープンまもない週末ということもあり、飲食店はどこも待ち状態。しかし店舗数が多いおかげか、意外と回転が良く、そこまで長くは待ちませんでした。
私は OKAZAKI MARKET内の「お肉屋スギモト」 を選択。
9組待ちの表示でしたが、スマホで呼び出しメールを受け取れるシステムが便利で、順番が近づく頃までパーク内を散策できました。戻ってきて1分ほどで呼ばれたので、とても効率よく食事が楽しめました。呼ばれて不在でも30分以内ならキャンセルされない点も安心です。
近年、日本では季節の変化が極端になり、春や秋の短さを感じるようになりました。アウトレットパークは屋外での通路が多い施設のため、暑さ寒さの影響を受けやすい面があります。これだけの規模の飲食店や物販店が長期的に安定して運営していけるのか、少し心配になるほどです。
帰路は名電山中駅へ
帰りは 名電山中駅 へ向かうことにしました。アウトレットから駅までは徒歩15分ほど。信号も1つだけでシンプルなルートです。ただし帰り道は上り坂になるため、体感的には行きより疲れます。
名電山中駅は小さな無人駅で、ここを利用する際は注意点があります。
ホームが線路を挟んで左右に分かれており、名古屋方面に乗る場合は踏切を渡る必要があります。そのため、駅に数分前に到着しても、タイミング次第では踏切が開かず、乗り遅れる可能性があります。徒歩15分の道のりでも、少なくとも 5分前には駅に到着しておきたい 場所です。
また、駅舎は小さく見たところトイレがなかったため、アウトレットで済ませておくのが安心です。
本宿駅から徒歩で向かうという行程は、ちょっとしたハイキングのようで、思いのほか楽しい時間でした。電車利用で気軽に行けるアウトレットパークが誕生したことは首都圏や関西圏と比べても貴重な存在です。次はもう少し空いている時期に訪れて、また違った店で食事を楽しんでみたいと思います。
また近いうちに再訪する予定です。
地図
〒444-8590 愛知県岡崎市舞木町金森200














































