約15年ぶりの日間賀島へ(前半) 河和港から始まる、少し遅い秋の島時間(愛知県 南知多町の旅:2025-11-22)

 

日間賀島(愛知県知多郡南知多町)

11月下旬とは思えない、やわらかな陽気に包まれた一日。
この日は天気予報を見た瞬間、ふと「島に行きたい」と思ってしまった。
行き先は、迷うことなく日間賀島。

2000年から2010年頃までは、ほぼ毎年のように足を運んでいた大好きな島。
仕事や音楽に追われるうちに、いつの間にか遠のき、気づけば15年。
久しぶりに訪れるには、むしろちょうどいい時間が経ったような気がした。

今回のテーマは、とてもシンプル。
日間賀島を一周すること。

西港や東港周辺は何度も歩いてきたけれど、北側エリアにはほとんど足を踏み入れたことがない。
だから今回は、河和港から西港へ渡り、時計回りにぐるりと島を巡ることにした。

旅のスタートは河和港

名古屋から最短距離で海へ

名鉄名古屋駅から特急に揺られること約1時間。
終点・河和駅に到着し、そこから徒歩5分ほどで河和港へ。

このアクセスの良さは、何年経っても変わらない。
河和港には「河和港観光総合センター」があり、乗船券の購入はもちろん、おみやげコーナーや待合スペースも整っている。

日間賀島へは、河和港のほかに師崎港、伊良湖港からも名鉄海上観光船が出ているけれど、
本数とアクセスを考えると、やはり河和港が王道ルート。

15年ぶりに訪れてみて感じたのは、
驚くほど何も変わっていないこと。

建物の配置も、港の空気も、どこか記憶の奥に残っていたまま。
それが妙にうれしくて、乗船前から気持ちがほどけていった。

名鉄海上観光船で島へ

40分間の小さな船旅

この日は3連休初日の土曜日。
乗船客は100人近くいて、船内はかなりのにぎわいだった。

高速船の2階はオープンデッキになっており、開放感は抜群。
ただ、この日はなかなかの強風で、長時間デッキにいるのは少し大変。
それでも、短い時間ながら南知多の街並みや、一色町方面、佐久島の姿を眺めることができた。

海の上から見る景色は、陸とはまったく違う表情をしている。
遠くに見えるチッタナポリの巨大な建物は、やはり圧倒的な存在感。
「ああ、ここまで来たな」と、気持ちがしっかり旅モードに切り替わる。

乗船時間は約40分。
ちょうどいい長さの、心地よい海上移動だった。

日間賀島・西港に到着

変わらない景色と、新しい風景

船がゆっくりと西港に近づく。
桟橋の向こうに見える島の風景は、記憶の中の日間賀島そのものだった。

この日は大学生のグループが多く、港周辺は若いエネルギーで満ちていた。
一方で、海外からの観光客はそれほど多くなく、全体的には落ち着いた印象。

2019年に誕生した西港の待合施設
「HIMAKAJIMA PORT ひまポ」
は、今回初めて目にした建物。

中はとても広々としていて、日間賀島の風景や文化をモチーフにしたインテリアが印象的だった。
特に、島の情景をステンドグラスのように表現した装飾は美しく、港の施設というより小さなギャラリーのよう。

港のシンボル、にっしー(たこのモニュメント)にも久しぶりに挨拶。

目の前に広がるサンセットビーチ越しに、師崎港方面を望む景色がなんとも穏やかで、
「帰ってきた」という感覚がじわじわと湧いてくる。

島散策の前に、まずは腹ごしらえ

西港裏道の「しらす屋」

歩き出す前に、まずは昼食。
西港から少し裏道に入ったところにあった
「しらす屋」
というお店に立ち寄った。

店名から、しらす推しのお店だと分かる。
この日は、刺身定食と生しらす丼を注文。

正直に言うと、印象に残ったのはしらす以上に刺身だった。
一切れ一切れが新鮮で、魚の旨みがはっきりしている。
余計なことをしない、素直な美味しさ。

島で食べる魚料理は、それだけで満足度が一段上がる。
これから始まる島一周への、いいスタートになった。

時計回りに島一周スタート

サンセットビーチから荒井浜港へ

食事を終え、いよいよ島散策開始。
西港を背にして、時計回りに歩き出す。

まずはサンセットビーチ沿いを進む。
夏の喧騒が嘘のように静かで、波音だけが耳に心地いい。

ビーチを抜けると、景色は一気に漁港らしくなり、
多くの漁船が並ぶ荒井浜港へ。

このあたりまで来ると、観光客の姿はぐっと減る。
すれ違うのは、作業をする地元の方がほとんど。
観光地というより、生活の場としての島の表情が色濃くなる。

人が少ない分、歩いていてとても気持ちがいい。
港に揺れる船、干された漁具、潮の香り。
こういう風景こそ、ゆっくり味わいたい。

初めて歩く、島の北側エリア

静けさの中にある小さな選択肢

荒井浜港を抜け、島の最北部へ向かう。
これまで何度も日間賀島を訪れてきたけれど、このエリアはほぼ初めて。

道は整備されていて歩きやすく、
歩いている観光客や、レンタサイクルで走る人たちがぽつぽつと現れる。

静かな漁港沿いにもかかわらず、
「島しらす屋・丸豊cafe」
「かねひこ」 といった飲食店が点在しているのが印象的だった。

今回は利用しなかったけれど、
人の少ないエリアで、こうしたお店があるのはありがたい。
散策途中の休憩ポイントとして、とても良さそうだ。

観光の中心地から離れるほど、
島の輪郭がはっきり見えてくる気がする。

北東部海岸へ

後半戦へと続く道

島の北部をじっくり歩き、視線の先に海が大きく開けてくる。
ここからは、島の北東部海岸エリア。

西港周辺とはまた違う、少し表情の変わる日間賀島が待っていそうだ。
風の向き、海の色、道の雰囲気。
歩いてきた距離の分だけ、島が少しずつ違って見える。

ここから先は、旅の後半戦。
次回は、北東部海岸から東港、そして再び西港へと戻る島一周の続きを綴ります。

静かな秋の島時間は、まだ終わらない。

地図

〒470-3504 愛知県知多郡南知多町日間賀島西浜 32番地

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