思い出をたどる桑名散策 ~くわな寺町通り商店街と桑名市博物館へ~ ( 三重県桑名市の旅 : 2025-03-09 )
桑名駅周辺 / くわな寺町通り商店街 / 桑名市博物館
三重県の北部に位置する桑名市。
かつて何度か両親と訪れたこの地へ久しぶりに旅してみることにしました。
目的地は、桑名駅周辺から、記憶に残る商店街「くわな寺町通り商店街」、そして歴史ある「桑名市博物館」。
子供の頃の思い出をたどりながら、ゆっくりと歩く旅のスタートです。
まずは近鉄とJRが乗り入れる桑名駅へ。
駅のすぐ隣にあった「桑栄メイト」というビルをご存知の方も多いのではないでしょうか?
実は私も昔、帰ここで何度か食事をしたことがあり、今回もその記憶をたどって、ぜひ中に入りたかったのです。
しかしながら、調べてみると「桑栄メイト」は2020年7月に閉館してしまったとのこと。残念ながらその姿を見ることはできませんでした。
駅周辺をしばらく散策しながら、ふと幼い頃に訪れた商店街の記憶が蘇ってきました。
確か、両親と一緒に歩いたあの場所――でも、どこにあったのか、名前も場所も思い出せず、少し迷いながら駅の周辺を歩き回りました。旅の途中でスマホを使い、かつての記憶と照らし合わせながら調べていくと、やっとのことであの商店街の名前が判明。それが「くわな寺町通り商店街」でした。
駅からは少し距離がありましたが、徒歩でのんびりと向かうことに。今まで車でしか訪れたことがなかったため、こんなに駅から離れていたのかと驚かされます。
到着した「くわな寺町通り商店街」は、数十年ぶりの再訪にも関わらず、どこか懐かしい雰囲気をそのまま残していました。
アーケードの屋根やアーチ型の入口看板は綺麗に整備されており、当時と比べても随分と見栄えが良くなっていた印象です。商店街には地元のご年配の方々が多く、若い観光客の姿は少なめでしたが、それがまたゆったりとした時間の流れを感じさせてくれます。
昔、両親と一緒に焼き蛤を食べたあの店の前を通ったとき、ふいにそのときの会話や景色が鮮やかに思い出されました。商店街のあちらこちらに、子供の頃の思い出がそっと息づいているような感覚。こういった場所が今も変わらず存在していることに、なんだか安心感を覚えました。
商店街を堪能したあとは、近くにある桑名市博物館へ足を運びました。
こちらでは、桑名の歴史や文化に触れることができ、地元ゆかりの品々が数多く展示されています。
桑名の歴史や、城下町としての桑名の姿を伝える資料の数々。
静かで落ち着いた空間の中、旅の最後にしっかりと学びの時間も得ることができました。
今回の旅は、ただの観光というよりも、記憶と現在をつなぐ「再訪の旅」だったように思います。桑栄メイトの閉館は寂しいニュースでしたが、その一方で、くわな寺町通り商店街が今も健在で、地元の方々に愛され続けている姿を見ることができたのは本当に嬉しいことでした。
桑名、ありがとう。また来ます。
住所 / 地図
〒511-0073 三重県桑名市北寺町45