西方寺から三河みりんの歴史散歩、緑あふれる碧南市臨海公園へ (愛知県碧南市の旅 : 2026-09-04)

 

西方寺・九重味淋の三河みりん工場・碧南市臨海公園(愛知県碧南市)

2026年9月4日、愛知県碧南市にある名鉄三河線の碧南駅へと足を運ぶことになりました。

実は、前回の訪問は2026年7月28日のことでした。その時は途中で疲れきってしまい、本当は一番訪れたかった碧南海浜水族館に立ち寄ることができないまま帰宅することになってしまったのです。その時の思いを胸に、今回は1ヶ月ぶりに碧南の街を再び訪れることに決めました。

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とはいえ、駅から目的地の水族館へと一直線に向かうだけでは、少し味気なく感じてしまいます。そこで今回は、道すがら寄り道できる素敵なスポットをぶらりと散策しながら向かう計画を立てました。

メインの碧南海浜水族館での体験談につきましては、次回のブログでじっくりとお届けすることにいたしまして、今回はその道中で巡った「西方寺」「九重味淋 三河みりん工場エリア」「碧南市臨海公園」の魅力的な3つのスポットについてご紹介していきます。

1. 街の歴史と学校教育の歩みを伝える「西方寺」

碧南駅に到着し、最初に足を伸ばしたのが「西方寺(さいほうじ)」です。名鉄三河線の碧南駅から歩いて5分ほどの距離にあり、歴史ある大浜の街並みの中にしずかに佇んでいます。

西方寺の始まりは非常に古く、1203年に光照寺として創建されたと伝えられています。その後、1496年に現在の場所へと移転し、西方寺と改称された歴史を持ちます。

道路沿いから境内を眺めてみると、まずひときわ目を引くのが、2階部分が高く立ち上がった独特な外観の建物です。まるで昔のお城に聳え立つ櫓を思わせるような力強い姿が、深く記憶に残ります。この建物は「太鼓堂」と呼ばれており、明治時代には菊間藩が設けた学校「新民序」の校舎としても活用されていました。現在の大浜小学校の前身にあたる場所でもあり、碧南における近代学校教育の芽生えを今に伝える貴重な史跡となっています。

境内に足を踏み入れたら、ぜひ本堂の屋根にある「獅子口」にも注目してみてください。屋根の棟をきりりと飾る意匠からは、日本の伝統的な寺院建築が持つ細やかな美しさと職人の技を感じ取ることができます。

さらに西方寺は、近代日本仏教を代表する宗教哲学者である清沢満之が晩年を過ごし、1903年にこの世を去った場所としても広く知られています。ふらりと立ち寄ったお寺であっても、これほど深い歴史と見どころが詰まっていると思うと、散策がより一層味わい深いものになります。

2. 伝統と香りが漂う「九重味淋 三河みりん工場エリア」

西方寺をあとにした私が次に向かったのは、「九重味淋(ここのえみりん) 三河みりん工場エリア」です。

1ヶ月前に訪れた際は、あいにくの休業日で敷地内に入ることができなかったのですが、この日は無事に営業されていました。今回は園内にある人気のレストラン「Restaurant&Cafe K庵」で美味しいランチをいただこうと、期待を膨らませて再び足を運びました。

九重味淋の歴史は大変長く、1772年(安永元年)に石川八郎右衛門信敦が現在の碧南市にあたる大浜村にてみりん醸造を始めたことが始まりです。250年以上の長きにわたる伝統の製法を守り続けてきた、まさに三河みりんを代表する老舗中の老舗です。広々とした敷地内には、江戸時代に建てられた酒造蔵を移築した「大蔵」が佇んでおり、国の登録有形文化財にも指定されています。黒塗りの壁と重厚な瓦屋根が醸し出す佇まいには、時の流れが育んだ風格が漂っています。

園内には、隅々まで手入れの行き届いた美しい庭園が広がっており、緑の小径を進んだ先に「Restaurant&Cafe K庵」が見えてきます。2018年にオープンしたこちらのレストランは、創業者の本宅をリノベーションして作られた特別な空間です。歴史ある邸宅の落ち着いた雰囲気の中で、自慢のみりんを存分に生かしたこだわりのお料理やスイーツを楽しめるのが最大の魅力です。

ところが、胸を躍らせながら店内に足を踏み入れると、そこには順番を待つ多くのお客様の姿がありました。スタッフの方にお聞きしたところ、なんと1時間待ちとのことでした。今回はその後の予定もあったため、大変残念ではありましたが食事を断念することにいたしました。

なお、九重味淋ではみりん造りの長い歴史や伝統の製法をじっくり学べる工場見学や資料館のガイドツアーも開催されています。庭園の散策や美味しいお食事とあわせて巡ることで、三河みりんの奥深い魅力に触れることができますので、お出かけの際はぜひチェックしてみてください。 ※工場見学は事前予約制となっております。見学日や詳しい内容については、事前に公式ウェブサイトでご確認のうえお出かけいただくのがおすすめです。

3. 緑と水辺の解放感があふれる「碧南市臨海公園」

お腹を空かせつつ次に向かったのは、「碧南市臨海公園」です。こちらの公園を訪れるのは、私にとって今回が人生で2度目となります。

碧南市臨海公園は、広大な敷地の中に青々とした芝生広場や水遊びを楽しめるスポット、多彩な遊具などがしっかりと整備された、地域の方々に親しまれている憩いの場です。園内にはのびのびと過ごせる大芝生広場をはじめ、天候を気にせず利用できる屋根付きのドーム広場、夏場に賑わうじゃぶじゃぶ池や清らかなせせらぎエリアなどがあり、季節ごとに異なる魅力を満喫することができます。子どもたちから大人気の大きなすべり台も設置されており、休日にご家族連れでゆったりと過ごすのにも最適な環境です。

また、園内には全体を見渡せる展望台も設置されています。せっかくの機会ですので階段を上ってみると、公園全体の全景を一望することができました。視界いっぱいに広がる豊かな芝生と木々の鮮やかな緑が美しく、爽やかな風とともに開放感あふれる絶景を楽しむことができました。

公園内はどこも綺麗に整備されており、青空のもとで緑に包まれながら歩いているだけでも、日頃の忙しさを忘れて心がじんわりと和んでいきます。水辺で楽しそうに遊ぶ子どもたちの元気な姿を見ていると、こちらまで自然と笑みがこぼれてくるような、温かい空間でした。

歴史あるお寺や昔ながらのみりん蔵を巡ったあとにこうした開放的な公園に立ち寄ると、また違った碧南の魅力や素顔に出会うことができます。大人は豊かな自然の中でゆっくりと散策を楽しみ、子どもたちは水遊びや大きな遊具で思い切り体を動かして遊ぶことができる、世代を問わず誰もが笑顔になれる素晴らしい公園だと感じました。

おわりに

碧南市臨海公園の素晴らしい景色を満喫した後は、隣接する臨海体育館へと移動し、少しの間涼しい館内で休憩を取ることにしました。

しっかりと体力を回復させたところで、いよいよ今回の旅の最大の目的地である「碧南海浜水族館」へと向かいます。水族館での体験や見どころについては、次回のブログ記事で詳しくご紹介いたしますので、どうぞ楽しみにお待ちください。

地図:碧南市臨海公園

〒447-0853 愛知県碧南市浜町2−4

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