鶴舞公園のバラ園に酔いしれ、萩乃茶屋の菜めしでんがくに舌鼓(名古屋市昭和区の旅:2026-05-06)

 

鶴舞公園バラ園・萩乃茶屋(名古屋市昭和区)

はじめに:歴史とモダンが交差する、初夏の鶴舞公園

2026年5月6日。ゴールデンウィークの賑わいが穏やかな余韻を残す中、私は名古屋市昭和区に位置する「鶴舞公園(つるまこうえん)」へと足を運びました。

明治42年に開園したこの公園は、和洋折衷の美しい設計が特徴で、国の登録記念物(名勝地関係)にも指定されている歴史ある場所です。春の桜が有名なのは言うまでもありませんが、この「花の季節」の後半戦、主役を担うのは間違いなく優雅なバラたちです。

今回は、視覚を鮮やかに染め上げるバラ園の様子と、その興奮を優しく落ち着かせてくれる老舗茶屋でのひとときを綴ります。


1. 「Rose Festival」:色彩と香りが織りなす万華鏡

公園のシンボルである噴水塔のほど近く、バラ園に一歩足を踏み入れると、そこには息を呑むような光景が広がっていました。

現在開催されている「Rose Festival」。園内には、世界各国から集められた多種多様なバラが、今を盛りと咲き誇っています。

  • 圧倒的な色彩の競演 深紅、純白、目の覚めるようなイエロー、そして繊細なグラデーションをまとうピンク。一度にこれほどまでに多彩な色が視界に飛び込んでくる景色は、まさに圧巻の一言です。

  • 賑わいの中の静寂 会場は、この美しい瞬間を逃すまいとカメラを構える多くの人たちで溢れていました。本格的な機材で一輪の造形美を追求する人、家族の笑顔とともにシャッターを切る人。皆が等しく、バラの魅力に酔いしれている。そんな心地よい一体感がそこにはありました。

バラのアーチをくぐり、一歩進むごとに香りが変化していく。五感のすべてをバラに委ねる、贅沢な散策時間となりました。


2. 都会の喧騒を忘れる「萩乃茶屋」への誘い

バラ園で存分にカメラのシャッターを切り、少しお腹が空いてきた頃。私は公園のすぐ近くで長年愛され続けている「萩乃茶屋(はぎのちゃや)」へと向かいました。

ここは、モダンな公園の雰囲気とは打って変わり、昔ながらの佇まいを残す落ち着いた茶屋です。これまで幾度となく鶴舞公園を訪れていながら、実はこちらで食事をいただくのは今回が初めての経験。

特にお目当ては、私が愛してやまない「なめしでんがく」です。


3. 感動の「でんがく定食」:見た目の美しさと意外なサプライズ

席に座り、待つことしばし。運ばれてきた「でんがく定食」を一目見た瞬間、その端正な佇まいに心を奪われました。

【実食レポート:萩乃茶屋のでんがく定食】

構成要素 特徴と感想
とうふ田楽(5本) 鮮やかな味噌の上に、黄色い「からし」がちょんと乗った姿は実に見事。
なめしご飯 青菜の塩気がほどよく、お米の甘みを引き立てる伝統の味。
小鉢・吸い物 派手さはないものの、丁寧に引かれた出汁の香りが心を落ち着かせます。
ヤクルト 膳の隅に添えられた一本。このギャップに、思わず顔が綻びました。

「味噌そのもの」を味わう贅沢

一般的な田楽といえば、甘みの強い味噌を想像しがちですが、萩乃茶屋の田楽は一線を画します。一口運ぶと、甘さに頼らない「味噌本来の深いコクと味わい」がダイレクトに広がります。

からしのピリッとした刺激がアクセントとなり、豆腐の優しい食感と相まって、驚くほどあっさりといただけます。まさに「やさしい味わい」という言葉がぴったりな、大人のための田楽でした。

これだけの充実した内容で、お値段はなんと「1,000円ぴったり」。 昨今の物価高の中、これほどの手間暇がかかった料理をこの価格で提供されているのは、驚きを通り越して頭が下がる思いです。


4. 結びに:次なる季節、花菖蒲への期待

バラ園の華やかさに酔いしれ、萩乃茶屋の伝統的な味に舌鼓を打つ。初夏の鶴舞公園を満喫する、最高の「ふらっと旅」となりました。

公園の案内によると、5月中旬以降は「はなしょうぶ」が見頃を迎えるとのこと。バラのような情熱的な美しさとはまた違う、しっとりと落ち着いた和の情緒が楽しめることでしょう。

あの絶品のでんがくを再びいただくためにも、そして次に訪れる紫や白の花々をカメラに収めるためにも、季節が移り変わる頃にまた、この場所を訪れたいと思います。

次はどんな「美しい瞬間」と「美味しい発見」が待っているのでしょうか。私の散策は、これからも続きます。

地図

〒466-0064 愛知県名古屋市昭和区鶴舞1丁目1−20

 

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