【上野市駅・旧上野市庁舎】歴史溢れるレトロな街並みと新しい魅力を巡る!伊賀散策記の最終回(三重県伊賀市の旅:2026-07-11)
上野市駅・旧上野市庁舎(三重県伊賀市)
2026年7月11日に訪れた三重県伊賀市の旅。2015年3月14日以来、実に11年ぶりとなる伊賀上野城周辺の散策記を、数回にわたってお届けしてきました。
【伊賀流忍者博物館】迫力の忍術実演ショーとからくり屋敷の魅力を体感!忍者の世界を巡る旅(三重県伊賀市の旅:2026-07-11)
伊賀上野城の雄大な高石垣や木造天守の美しさに触れ、伊賀流忍者博物館では大迫力の忍術実演ショーとからくり忍者屋敷を満喫しました。公園内に佇む歴史的スポットを巡ったあと、名残惜しさを感じつつも上野公園をあとにしたところから、今回の物語は始まります。
数回にわたってお届けしてきた伊賀散策記も、いよいよ今回が最終回となります。今回は、上野公園を抜けて向かった玄関口・上野市駅とその周辺に広がるレトロで魅力的な街並み、そして新旧のスポットが同居する伊賀の深い魅力について詳しくご紹介します。
歴史的建築が新しくリノベーション!旧上野市庁舎 SAKAKURA BASEの魅力
上野公園をあとにし、上野市駅方面へと足を進めていくと、公園を出てすぐ目の前にひときわ存在感を放つ大きな建物が現れます。それが「旧上野市庁舎 SAKAKURA BASE」です。
この建物は、かつての上野市役所庁舎として長年親しまれてきた歴史的建築を保存・改修し、2025年7月に新しい複合施設として見事に生まれ変わった注目のスポットです。近代建築としての美しさを残しつつ、現代の賑わい拠点として再生された空間は、外観を眺めるだけでもとても見応えがあります。
施設内には、多種多様で魅力的なテナントや公共機能が整えられています。
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伊賀市観光インフォメーションセンター
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伊賀百貨 Souvenir Shop
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CROSS CAFE
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ホテル「泊船(はくせん)」
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伊賀市中央図書館
観光客として訪れた私にとって特に印象的で嬉しかったのは、広々としたお土産ショップである「伊賀百貨 Souvenir Shop」でした。店内には伊賀の伝統工芸品や名産品、特産のお菓子などが豊富に取り揃えられており、旅の締めくくりにお土産を選ぶのには絶好の場所です。
さらに、施設内にはゆったりとお茶を楽しめるおしゃれなカフェや、洗練された広い図書館も完備されています。観光の拠点としてはもちろんのこと、日々の暮らしの中で気軽に立ち寄れるこのような素晴らしい施設が駅前にあるなんて、地元の方々が心底うらやましいと感じました。
100年以上の歴史を刻む国登録有形文化財!「忍者市駅」こと上野市駅
新しい複合施設をあとにし、数分ほど歩くと今回の旅の玄関口である上野市駅に到着します。
上野市駅は、伊賀上野城や忍者屋敷、城下町を訪れる観光客にとってまさに伊賀散策のスタート地点であり、ゴール地点でもある場所です。駅舎の看板や装飾には「忍者市駅」というユニークな愛称が全面的に押し出されており、駅の至るところに忍者のモチーフが散りばめられています。駅舎の前には大きなサイズの「くない」のモニュメントも設置されており、訪れる人々を温かく、そして楽しげに出迎えてくれます。
一見すると親しみやすい忍者キャラクターの駅ですが、実はその駅舎自体が極めて貴重な歴史的建造物でもあります。
現在の駅舎が完成したのは、なんと今から100年以上も前の1917年(大正6年)9月のことです。当時は伊賀軌道の「上野町駅」として建設されたもので、大正、昭和、平成、令和という長きにわたる時代の移り変わりを静かに見守り続けてきました。木造3階建て、鉄板葺きの構造で、建築面積は約139㎡。その高い歴史的・建築的価値が認められ、2021年2月4日には国の登録有形文化財にも登録されました。
ホーム自体はそれほど広い作りではありませんが、地域の乗降客や観光客が多く行き交っており、ローカル駅ならではの温かみと活気が感じられました。100年の歴史を持つ木造校舎のようなレトロな建物が、現代も変わらず現役の駅舎として活躍している姿には深い味わいがあります。
俳都の理想郷を感じる!ハイトピア伊賀と賑わいの駅前エリア
上野市駅の駅前は綺麗なロータリーになっており、旅の時間を有効に活用できる工夫や施設がギュッと凝縮されています。
ロータリーからは昔ながらの味わい深い商店街へと道が続いており、散策するだけでも昭和レトロな情緒を味わうことができます。
また、駅の前には「ハイトピア伊賀」というモダンな複合施設が聳え立っており、電車の待ち時間を利用して立ち寄るのにもちょうど良いスポットとなっています。
この「ハイトピア伊賀」という印象的な名前には、伊賀の歴史と文化に根ざした深い由来が込められています。
伊賀は、江戸時代の偉大な俳聖・松尾芭蕉の生まれ故郷として全国的に知られており、古くから「俳句の都=俳都(はいと)」という素晴らしいイメージが定着しています。その「俳都」という言葉に、英語で理想郷を意味する「ユートピア」を掛け合わせ、伊賀らしい歴史文化と新時代の交流拠点を表現した造語として名付けられました。
館内の1階には、バスのきっぷ売り場や広い待合室が備わっており、公共交通機関を利用する旅人にとって非常に便利な作りになっています。さらに2階には地元グルメを楽しめる飲食店なども入っています。今回の滞在では時間の都合で食事をとることはできませんでしたが、魅力的なメニューが多く並んでいたため、次回伊賀を訪れる際にはぜひこちらでランチを堪能したいと思います。
松尾芭蕉ゆかりの古刹!「お天神さん」こと菅原神社への参拝
駅前エリアの散策を楽しみながら、駅から数分ほど東へ向かって歩を進めると、重厚な雰囲気を纏った「菅原神社」が現れます。
地元の人々からは親しみを込めて「お天神さん」と呼ばれている神社で、主祭神には学問の神様として高名な菅原道真公が祀られています。学業成就や合格祈願を願う人々が絶えず参拝に訪れる、地域の大切な信仰の拠点です。
この菅原神社の歴史は非常に古く、波乱に満ちた伊賀の歴史とともに歩んできました。
もともとは、現在伊賀上野城が位置している上野山の平楽寺にあった伽藍神が起源とされています。しかし、1581年(天正9年)に起きた織田信長による「天正伊賀の乱」の戦火によって社殿が焼失してしまいました。その後、場所を移転しながら復興が進められ、さらに戦国時代の名将・藤堂高虎公によって伊賀上野城および城下町の大規模な整備が行われた際、1611年(慶長16年)ごろに現在の場所へと遷座されたと伝えられています。
また、菅原神社は文学・俳句の歴史においても極めて重要な意味を持つ場所です。
松尾芭蕉がまだ若かりし頃に編纂した記念すべき処女作、俳諧撰集『貝おほひ』をこの菅原神社に奉納したという有名なエピソードが残されています。この歴史的な出来事にちなみ、菅原神社は別名「貝おほい奉納の社」とも呼ばれ、全国の俳句愛好家からも尊崇を集めています。
境内に到着して特に心奪われたのは、重厚な木造建築で作られた歴史ある楼門でした。細部にまで職人の技が光る伝統的な造りと佇まいは、歴史の重みをひしひしと感じさせ、静かに佇むだけで心が洗われるような格別の存在感を放っていました。
静寂に包まれた昭和の面影!菅原神社隣の「天神横丁」
楼門の美しさに感銘を受けたあと、菅原神社の敷地内にすぐ隣接している「天神横丁」にも足を延ばしてみました。
天神横丁は、神社の敷地内という全国的にも少し珍しい立地にある昔ながらの小さな商店街・飲食店街です。狭い路地の両側に居酒屋やスナックなどの小さなお店がひしめき合うように並んでおり、昭和の時代にタイムスリップしたかのようなノスタルジックな情景が広がっています。
私が訪れたのは昼間の時間帯だったため、夜営業を中心とするお店が多いこともあり、人通りもほとんどなく大変静まり返っていました。しかし、その静けさゆえに、どこか懐かしく温かい雰囲気が際立っていました。提灯や看板に灯がともる夜の時間帯になれば、きっと地元の常連さんたちや酒乗りが集い、賑やかで温かい活気に包まれるのだろうなと、夜の光景に思いを馳せました。
11年ぶりの伊賀巡りを終えて
菅原神社と天神横丁の散策を終え、再び上野市駅へと戻って今回の旅はすべて終了となりました。
2015年3月14日以来、実に11年ぶりとなった三重県伊賀市・伊賀上野城周辺の散策。伊賀上野城の雄大な石垣と木造天守の美しさ、伊賀流忍者博物館での驚きと感動に満ちたパフォーマンスやからくり屋敷、そして上野市駅周辺の新しい商業施設と深い歴史が交錯する街並みまで、どこをとっても期待以上の素晴らしい体験の連続でした。
11年という歳月の中で、町には新しく魅力的な施設「旧上野市庁舎 SAKAKURA BASE」などが誕生して便利になっていた一方で、100年を超える木造駅舎や古くからの神社、城下町の情緒は大切に守られ続けていました。過去の思い出を懐かしみつつ、新しい伊賀の魅力も発見できた、非常に濃密で満足度の高い一人旅となりました。
最後までお付き合いいただき、本当にありがとうございました!
また次回の旅の記録でお会いしましょう!
所在地:上野市駅
〒518-0873 三重県伊賀市上野丸之内
































