【余呉湖】緑地広場から望む「鏡湖」の絶景と、レストラン余呉湖で味わう至福のさしみ定食(後編) ( 滋賀県長浜市の旅 : 2026-04-25 )

 

余呉湖(滋賀県長浜市)

はじめに

前回のブログでは、のどかな余呉駅からカエルの大合唱に迎えられ、色鮮やかな芝桜が咲く余呉湖観光館まで歩みを進めた様子をお届けしました。

【余呉湖】「鏡湖」の別名を持つ神秘の湖へ。カエルの合唱に包まれる穏やかな余呉駅からの第一歩(前編) ( 滋賀県長浜市の旅 : 2026-04-25 )

今回の「後編」では、余呉湖観光館を出発し、さらに湖の西側へと歩みを進めます。余呉湖の自然や歴史を深く知ることができるビジターセンターや、幻想的な伝説が息づく緑地広場、遮るもののない美しい景色を眺めながら、この旅の締めくくりにふさわしい、滋賀ならではの湖魚の恵みを心ゆくまで堪能した贅沢な昼食の様子を、詳しくレポートしていきます。

余呉湖の魅力を発信する拠点・余呉湖ビジターセンターへ

余呉湖観光館を後にして、県道三十三号線を西に向かって一キロメートルほど、のんびりと歩みを進めていきます。すると目の前に大きな駐車場が現れ、その先に立派な建物と美しく整えられた広場が見えてきました。ここが、次なる目的地である「余呉湖ビジターセンター」です。

この施設は、余呉湖観光のまさに一大拠点とも言える場所であり、周囲に広がる豊かな自然や歴史、周辺の見どころに関する様々な情報を得ることができます。館内には分かりやすい観光案内の案内書きが置かれているほか、季節ごとの湖畔散策のルートや、冬の風物詩として有名なワカサギ釣りに関する最新の情報も丁寧に用意されているそうです。

また、館内には地元の食事処である「舟戸(ふなと)」というお店も併設されています。

こちらは時期によっては営業していないこともあるため事前の注意が必要ですが、余呉湖名物であるワカサギの天ぷらや、この地域ならではの新鮮な食材をふんだんに使ったおまかせ定食がとても有名とのことでした。非常に惹かれるものがありましたが、今回はこの後の昼食をいただくお店をあらかじめ心に決めていたため、後ろ髪を引かれつつも断念することに。館内でしばらくの間、心地よい静けさに包まれながら休憩させていただいた後、外の広場へと向かいました。

「鏡湖」と賤ヶ岳を望む、余呉湖緑地広場の開放感

建物の前に一歩出ると、そこは「余呉湖緑地広場」と呼ばれる、青々とした芝生が心地よく広がる美しい空間がしっかりと整備されていました。湖畔特有の心地よい開放感を存分に味わうことができる、まさに旅人や地域の人々の憩いのスポットとなっています。

広場の正面には、「鏡湖(きょうこ)」という美しい別名の通り、周囲の風景を穏やかに映し出す余呉湖の素晴らしい水面がどこまでも広がっており、目を上に向けると、背後には戦国史の舞台としても名高い賤ヶ岳の堂々たる山並みがくっきりと望めました。

この日も、心地よい景色を求めて本当に多くの人々がこの広場に立ち寄っていました。設置されたベンチに腰掛けてのんびりと目の前の絶景を楽しんでいる方や、熱心に写真撮影をされている方など、それぞれが思い思いの穏やかな時間を過ごしている様子がとても印象的でした。広場の中には、歴史ある歌碑や句碑も点在しており、美しい湖の景色とともに、この地域が重ねてきた豊かな歴史や文化の一端に触れることもできます。春から秋にかけては爽快なハイキングや散策の拠点として、冬になれば湖上でのワカサギ釣りの拠点として、一年を通じて多くの人々に親しまれているそうです。

幻想的な物語を今に伝える羽衣天女像

そんな広場を散策している中で、特に私の目を引いたのが、優美な姿で佇む「羽衣天女像(はごろもてんにょぞう)」でした。

この像は、古くから余呉湖に伝わる高名な「羽衣伝説」を象徴するモニュメントであり、緑地広場の美しいシンボルとして多くの人々に親しまれています。実はこの余呉湖には、日本最古級ともいわれる非常に古い羽衣伝説が今なお残されているのです。

かつて白鳥となってこの美しい湖へと舞い降りた天女たちのうち、一人の天女が大切な羽衣を失ってしまい、天へと帰ることができずにそのまま人間としてこの地で暮らした、というどこか切なくも幻想的な物語が今に伝えられています。この天女像は、そんな遥か昔のロマンあふれる伝説を現代に伝える貴重な存在であり、静かに輝く余呉湖の湖面を背景にすっと立ち尽くすその美しい姿は、見る者の心に深く残るほど印象的で、しばらく見惚れてしまうほどの情緒がありました。

歴史ある佇まいと素敵なロケーション「レストラン余呉湖」

広場と伝説の余韻をたっぷりと堪能した後は、少し遅めの贅沢な昼ごはんをいただきに、すぐお隣に位置する「レストラン余呉湖」へと足を運びました。

こちらは民宿旅館も営まれているとのことで、どこか温かみのある山小屋風の建物がとても印象的なレストランです。一歩店内に入ると、昭和の古き良き時代を想起させるレトロ感たっぷりの雰囲気が広がっており、相当の歴史を重ねてきたお店であることが五感を通して伝わってきます。それでいて隅々まで非常に綺麗に手入れが行き届いており、とても居心地が良い空間です。案内された奥の部屋からは、大きな窓越しに穏やかな余呉湖の素晴らしい景色や、美しく整えられたお庭を贅沢に眺めることができ、食事をいただく前から実に素敵な雰囲気に包まれていました。

湖国の恵みが凝縮された極上の「さしみ定食」に感動

今回、私が注文したのは「さしみ定食(お造り・山菜)」で、お値段は二千五百円です。

注文する際、メニュー表に載っていた写真が少し小さめだったこともあり、観光地での昼食として二千五百円という価格は少々高めなのかな、と最初は正直なところ感じていました。しかし、目の前に料理が届けられた瞬間、その考えが完全に間違いであったことをすぐに思い知らされることになります。

運ばれてきたさしみ定食は、メインのお造りも、脇を固める山菜も、一目見ただけで手が込んでいることが分かる非常に本格的なものでした。特にお造りの盛り合わせは、お昼の昼食でふらっと立ち寄っていただくにはもったいないほどの圧倒的な美しさと、贅沢なボリューム感を誇っています。

さっそく箸を伸ばしてみると、その美味しさは言葉を失うほど格別でした。中でも特に感動したのが、「伊吹(いぶき)サーモン」と、真子(まこ)と呼ばれる卵をたっぷりとまとった「フナ(鮒)」の二種類です。

滋賀の名峰・伊吹山の清らかな伏流水ではぐくまれたという伊吹サーモンは、驚くほど身の甘みが強く、乗っている脂も非常に上品でしつこさがありません。口の中に入れた瞬間に心地よくとろけていくような極上の味わいで、まさに湖国・滋賀だからこそ味わえる極上のお刺身の魅力を全身で実感させてくれました。

また、つぶつぶとした鮮やかな真子を美しくまとったフナのお刺身は、口に含むとプチプチとした心地よい食感とともに、きゅっと引き締まった身の見事な歯ごたえが波のように押し寄せます。川魚や湖魚特有の臭みなどは一切なく、純粋な旨味と独特の食感が印象的で、これぞ琵琶湖とその周辺の水塊が育んだ伝統的な味わいなのだと、深く感銘を受けました。添えられた山菜の爽やかな風味も、お刺身の美味しさをさらに引き立ててくれ、箸が止まらなくなりました。

旅の締めくくりに

素晴らしい景色を眺めながら、これほどまでに贅沢で美味しい郷土の恵みをじっくりと味わう時間は、この日の長浜市を巡る旅の最後にふさわしい、まさに最高の至福のひとときとなりました。最初の予算以上の感動と満足感がそこにはあり、これほど素晴らしい料理に出会えたことに心から感謝したくなるほどです。

今回は歩数の関係で余呉湖の完全な一周は断念いたしましたが、美しいカエルの声に包まれた駅前の風景、鏡のような湖、曇りのない晴れやかな思い出、そしてこの極上のお刺身に出会えただけで、余呉湖のことがさらに何倍も大好きになりました。またいつかこの美しい余呉湖を訪れた際には、間違いなく再びこちらへ立ち寄り、あのおいしいお刺身を心ゆくまでいただく予定です。

長浜の豊かな歴史に触れ、余呉湖の静謐な自然と味覚に癒された、本当に中身の濃い充実した一日となりました。皆様も滋賀を訪れた際は、ぜひこの静かな湖畔へと足を伸ばしてみてくださいね。今回も最後までお読みいただき、本当にありがとうございました!

地図:レストラン余呉湖 民宿旅館文右エ門

〒529-0523 滋賀県長浜市余呉町川並261−1

 

 

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