喫茶わん探訪記 〜犬山焼の歴史に触れる隠れ家で心安らぐひととき〜(愛知県犬山市の旅 : 2026-05-02)

 

 

喫茶わん(愛知県犬山市)

旅行日:2026年5月2日(土)

日本モンキーセンターでの充実した時間を終えた後、そのまま真っ直ぐ帰路につくのも少し忍びない気持ちが勝り、お久しぶりに「成田山名古屋別院大聖寺」へと足を延ばしてみることにしました。

調べてみると、日本モンキーセンターから成田山名古屋別院までは西へ向かって徒歩15分程度の距離です。散策がてら歩き始めましたが、さすがに朝早くから広大な園内を歩き回っていたこともあり、足に心地よい疲労感が溜まっていました。どこかで休憩を兼ねて一息つきたいとカフェを探していたところ、ちょうど成田山名古屋別院のすぐ近くに「喫茶わん」というお店があることを知り、急遽立ち寄ってみることにしました。

■ 天保の面影を残す、隠れ家のような古民家空間

お店があるのは、静かな山間の住宅地の一角です。敷地の奥へと静かに進んでいくと、ひっそりと佇む美しい建物が現れます。こちらは2024年4月にオープンしたばかりの古民家カフェなのだそうです。築年数を重ねた趣ある風情に満ちており、日常の喧騒を忘れさせてくれる隠れ家のような雰囲気を醸し出しています。

実はこのお店、犬山焼の窯元である「尾関作十郎陶房」が営むギャラリー兼喫茶という非常にユニークな場所です。江戸時代から続く伝統的な犬山焼を「見る」「使う」「味わう」という三つの要素で一度に体感できるスポットとして、多くの人気を集めている理由がすぐに分かりました。

何より最初に圧倒されたのが、その建物の歴史の深さです。なんと天保14年(1843年)頃に建てられた主屋の一部を改装して店舗として活用しているそうで、外観の素晴らしさはもちろんのこと、一歩足を踏み入れた店内の雰囲気も抜群でした。

頭上を支える立派な柱や梁、歴史を感じる建具、そして昔の町家などでよく見られる伝統的な「階段箪笥(かいだんたんす)」などが、建てられた当時の姿のまま美しく残されています。まるで江戸時代へとタイムスリップしたかのような錯覚を覚える特別な空間です。さらに、店内の随所には端正な犬山焼のお椀たちがずらりと飾られており、空間の美しさをより一層引き立てていました。どこか懐かしく、本当に実家に帰ってきたかのような極上の居心地の良さに、すっかり心身が解きほぐされていきました。

■ 贅沢な甘味の三種盛りと、自分で選ぶ犬山焼の器

そんな洗練された和の空気感の中で、今回私がいただいたのは「三種盛り(ドリンク付き)」です。お値段は1,200円でした。

運ばれてきたお皿の上には、みずみずしいわらびもち、濃厚なチーズケーキ、そしてなめらかなプリンの三種類が上品に並んでいます。なお、木曜日と金曜日に訪問するとプリンが「抹茶プリン」に変わるそうです。一皿で三つの異なる美味しさを味わえる、なんとも贅沢極まりない一品に胸が躍りました。

実は健康管理を意識して、ここ1ヶ月近くの間は間食やお菓子類を一切口にしない生活をストレートに続けてきました。しかし、今回は特別な旅の道中ということもあり、久しぶりに自分へのご褒美として贅沢な甘味を解禁することにしました。

しかも、こちらの喫茶での驚きはこれだけではありません。セットで注文するお好みのドリンクにおいて、ホットドリンクを選択した場合は、なんと店内に並ぶ犬山焼のカップの中から、自分のお気に入りの器を自由に選ぶことができるのです。

私も並み居る美しい器の中から、直感でこれだと思ったホットコーヒー用のカップを選ばせてもらいました。職人の技が光る素敵なカップでいただく淹れたてのコーヒーは、歩き疲れた体に優しく染み渡り、格別の美味しさでした。

いつまでもこの心地よい特等席に居続けたいという気持ちに駆られましたが、この後は本来の目的地である成田山名古屋別院への参拝も控えているため、名残惜しさを覚えつつもお会計を済ませてお店をあとにしました。

最近ではテレビをはじめとする各種メディアでも度々取り上げられている話題のお店ということもあり、次回訪れるときには今よりもっと混雑しているかもしれません。それでも、犬山を訪れた際には必ずまた足を運びたいと思わせてくれる、本当に素敵なお店との出会いになりました。

犬山の旅もいよいよラストスパートです。最後は、高台から街を見守る成田山名古屋別院大聖寺での参拝の様子をお届けします。

次のブログにつづく。

 


地図:喫茶わん

データ

  • 所在地:〒484-0081 愛知県犬山市犬山白山平2

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