養老の滝から始まる遊歩道めぐり!ひょうたんランプの幻想的な世界を堪能(岐阜県養老町 : 2026-09-22)
養老の滝・養老公園(岐阜県養老郡養老町)
2026年9月22日に訪れた岐阜県養老町の散策旅。 桑名駅から養老鉄道に乗り、無料シャトルカート「ヨロカン号」を利用して、まずは一気に名瀑・養老の滝まで到着しました。
ダイナミックな滝の姿と清涼感あふれる空間を存分に堪能した後は、のんびりと徒歩で坂道を降りながら、遊歩道沿いの見どころを巡ることにします。今回は、養老の滝から駅方面へと続く遊歩道沿いの魅力的な景色をはじめ、お土産屋さんや茶屋、味わい深いグルメ、そして養老町ならではの見学スポットをご紹介します。
緑の情緒あふれる遊歩道と歴史を物語る丁石
養老の滝を後にし、滝谷の爽やかなせせらぎを脇に感じながら、緩やかな坂道をゆっくりと降りていきます。
行きはシャトルカートで爽快に上ってきた道ですが、歩いて降りてみると、車窓からでは気づかないような細かな見どころや魅力がたくさん隠れていることに気づかされます。
遊歩道沿いを歩いていると、ひっそりと佇む古風な石碑に出会いました。これは「丁石(ちょうせき)」と呼ばれるもので、古くから参詣道や街道沿いに設置され、目的地までの距離を示す道しるべの役割を果たしてきたものです。ここ養老公園の遊歩道にも、養老の滝までの距離を伝える丁石が大切に残されています。
今回目にとまった写真は「一丁」と刻まれた石でした。一丁は約109メートルにあたるため、ちょうど滝から110メートルほどの距離を示す位置にあることがわかります。昔の人々もこの石を目印にしながら、滝を目指して歩いていたのだろうかと想像すると、歴史のロマンがじんわりと伝わってきます。
さらに歩みを進めると、遊歩道沿いに広がる石塀や壁面に、小さな葉がびっしりと生い茂り、一面を鮮やかな緑色に染め上げている美しい光景に出会いました。自然の生命力が作り出したこの装飾は、普段の都市生活ではまず出会うことができないような、静けさと情緒に満ちた素晴らしい光景です。しっとりと落ち着いた緑のグラデーションに思わず足を止め、うっとりと見入ってしまいました。
活気あふれる茶屋「清水」と名物・養老焼きだんご
滝谷の流れに沿ってさらに坂道を降り、途中で左手のルートへ折れて進んでいくと、緑豊かな風景の中にぽつりぽつりとお店が現れ始めました。
静かな山あいの遊歩道の中で、一際賑わいを見せていたのが「清水」というお店です。こちらは観光客向けにお土産の販売や店内でのお食事処を営業しているお店ですが、店頭でのテイクアウトメニューも非常に充実しています。
特に人気を集めていたのが、香ばしい匂いを漂わせている名物の「養老焼きだんご」や、喉を潤すのにぴったりな「養老サイダー」です。この日もお店の前にはテイクアウトを求める人々で人だかりができており、散策途中の休憩スポットとして大変賑わっていました。焼きたてのお団子の香ばしい香りに包まれながら、楽しそうに持ち帰り商品を味わう人々の姿がとても印象的でした。
吉田商店で出合えた養老町のシンボル・ひょうたんの風景
清水を後にしてさらに坂道を下っていくと、次に「吉田商店」が見えてきました。こちらでは店内のお土産品や貴重な展示品を見学させていただきました。
店内には、大小さまざまな形の「ひょうたん」がしっかりと飾られていました。実は、養老の滝に古くから伝わる「孝子伝説(こうしでんせつ)」の中にひょうたんが登場することから、ひょうたんはここ養老町のシンボルとして親しまれています。
孝子伝説とは、貧しくも親思いの若者・源丞内が、山で酒のように味わい深い不思議な水を見つけて持ち帰り、父親に飲ませて大変喜ばせたという心温まるお話です。この酒を入れた容器こそがひょうたんでした。
お店の軒先や店内を彩るひょうたんがずらりと並ぶ光景を眺めていると、「ああ、今まさに養老の滝に来ているのだな」という実感が湧いてきます。地域ならではの伝統と温もりが感じられる、とても素敵な空間でした。
幻想的な光の芸術!ひょうたんらんぷ館の癒やし空間
吉田商店のすぐお隣には「ひょうたんらんぷ館」という気になる施設があったため、立ち寄ってみることにしました。
ひょうたんらんぷ館は、天然のひょうたんに細かな穴を穿ち、内側から光を通すことで幻想的な模様と明かりを生み出す「ひょうたんランプ」の作品を鑑賞できる小さな展示施設です。養老の滝へ向かう途中に気軽に立ち寄ることができる、まさに養老町ならではの魅力的な観光スポットです。
館内に一歩足を踏み入れると、そこには柔らかで温かい光に包まれた幻想的な世界が広がっていました。暗がりの展示室の中に、ぽっと灯るいくつものひょうたんランプが美しい模様を壁や天井に浮かび上がらせており、空間全体がとても癒やされる雰囲気に満ちています。
ここには、店主ご夫妻が長年にわたって一つひとつ心を込めて制作してきたひょうたんランプが数多く展示されています。店主の方がとても楽しそうに笑顔でお話しされている姿が特に印象に残りました。作品に対する深い愛と情熱がひしひしと伝わってきて、胸が温かくなります。
数ある作品の中で、個人的に特に気に入ったのは「風神雷神」をモチーフにしたひょうたんランプでした。力強くも繊細なデザインが光によって浮かび上がる様は圧巻です。
また、店主の方に「一番制作で苦労された作品」について尋ねてみたところ、快く教えていただくことができました。それが「麻の葉」という伝統的な文様を施した作品です。
日本の伝統工芸である切子細工を思わせるような、極めて繊細で正確な幾何学模様がひょうたんの表面全体に美しく刻まれていました。ランプから放たれる光が周囲の壁面に幾重にも描き出す光と影の模様は、言葉を失うほどの美しさで、時間を忘れて見入ってしまいました。
親孝行のふるさと会館でひと休みと名物コロッケ
ひょうたんらんぷ館で素敵な光の世界を堪能した後は、再び遊歩道をゆっくりと降りていき、「親孝行のふるさと会館」に到着しました。
ここは観光客が散策の合間に立ち寄ってひと息つける休息スポットになっています。建物のすぐ横には「孝子の鐘」が設置されており、誰でも自由に撞くことができます。私も旅の思い出に鐘をそっと鳴らしてみると、心地よい澄んだ余韻が静かな山あいに響き渡りました。
会館の内部では、養老の地に伝わる歴史や孝子伝説に関する資料などを見学することができ、地域の文化について学びを深めることができます。
しっかりと館内を見学した後は、会館のすぐ目の前にある飲食店「互楽」さんへ向かいました。こちらで揚げたてのコロッケをいただくことに。サクサクの衣とほくほくとしたジャガイモの甘みが口いっぱいに広がり、歩き疲れた体にじんわりとエネルギーが充填されていきます。美味しいコロッケのおかげで、すっかり体力も回復することができました。
養老の滝めぐりの締めくくり!不動橋からの絶景と養老山
美味しくお腹を満たした後は、今回の養老の滝散策の締めくくりとして「不動橋(ふどうばし)」へと向かいました。
この不動橋は、本来であれば駅から歩いて滝へと向かう際に最初に渡る定番のビュースポットです。しかし今回は、行きに無料シャトルカートに乗って一気に上まで移動したため、旅の最後に訪れる順番となりました。
不動橋の上に立ち、周囲を見渡してみます。橋の上から眺める養老公園の景色と、その背後に雄大にそびえ立つ標高859メートルの「養老山(ようろうさん)」の山並みは、いつ訪れてみても息をのむほど美しいです。青空と山の緑、そして公園の景観が見事に調和しており、爽快な気分にさせてくれます。
幼い頃の思い出から始まり、約8年ぶりの再訪となった今回の養老の滝。何度訪れてみても変わらない魅力と新しい発見があり、「やっぱり大好きな場所だな」と改めて実感させられました。
養老の滝と遊歩道を満喫した後は、養老公園内にある「まだ一度も訪れたことがない、とある場所」へと向かうことにしました。
その時の様子につきましては、次回のブログ記事にて詳しくご紹介したいと思います。どうぞお楽しみに!
地図:養老の滝
〒503-1267 岐阜県養老郡養老町高林1298−2
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