【長谷寺】399段の登廊を歩く!長谷型灯籠が彩る本堂への道のり(その2)(奈良県桜井市の旅:2026-07-27)

 

長谷寺(奈良県桜井市)

マイブーム中の奈良を巡る旅。人生で初めて訪れた長谷寺の参拝記、今回は第2回目です。 前回は近鉄特急「ひのとり」での移動から大和八木駅でのストリートファイターコラボ、そして風情ある門前通りの散策までをお届けしました。 仁王門をくぐり、いよいよ長谷寺の象徴とも言える本堂への道へと歩みを進めます。

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長谷寺の象徴「登廊」へ!399段の美しい石段の世界

長谷寺の仁王門をくぐると、いよいよ本堂へ向かう参道が始まります。 ここから先で真っ先に目に飛び込んでくるのが、長谷寺を象徴する建造物である「登廊(のぼりろう)」です。

屋根の付いた長い石段が、初瀬山の豊かな緑と斜面に沿って上へ上へとどこまでも続いています。 この登廊は全部で399段あり、下から順に「下廊」「中廊」「上廊」の3つに分かれています。 柱の間に丸い「長谷型灯籠」が整然と吊り下げられており、その美しさは一瞬で心を奪われるほどです。

仁王門を抜け、胸を弾ませながら最初の石段を上り始めました。

風情ある鉢植えの蓮と出会う参道

石段を一歩一歩上っていくと、下廊沿いの左手に鉢に植えられた蓮がずらりと並んでいるのが目に入りました。

大きな丸い葉を美しく広げた蓮は、登廊のシックで落ち着いた木調の雰囲気の中でひときわ鮮やかに目を引きます。 池の水面に浮かぶ蓮とはまた違い、鉢の中で大切に育てられた蓮を間近でじっくりと眺められるのも非常に印象的でした。 生命力あふれる緑の葉を横目に見ながら、静寂に包まれた登廊をさらに進んでいきます。

幾何学美を描く灯籠と静寂の木々

頭上には重厚な屋根があり、左右には青々とした木々が深く茂っています。その木漏れ日の中を、石段がまっすぐ上へと伸びています。

一段、また一段と上っていくと、丸い長谷型灯籠が等間隔にずらりと並ぶ素晴らしい景色が目の前に広がります。 深く静かな境内の佇まいに触れると、日々の忙しさを忘れて自分自身とゆっくり向き合えるような、穏やかで特別な時間を過ごすことができました。

静かな静寂の中で石段を踏みしめる音が響き、日常の喧騒を忘れさせてくれます。

迫力満点の巨木「天狗杉」との出会い

登廊を歩いていると、途中でひときわ太く大きな杉の木が目に飛び込んできました。 これが長谷寺の境内に立つ巨木の一つ、「天狗杉」です。

天に向かってまっすぐに伸びるその雄大な姿には、何百年もの長い年月を脈々と重ねてきた木ならではの凄まじい迫力と神聖な気が漂っていました。 ただ階段を上るだけでなく、登廊に沿って歩いているからこそ巡り合える、長谷寺らしさあふれる見事な風景の一つです。

蔵王堂で「蔵王三鈷」に触れ、福を招く体験

さらに登廊を上へと進んでいくと、「蔵王堂」が見えてきます。 堂内を覗いてみると、「蔵王三鈷(ざおうさんこ)」と呼ばれる貴重な法具が展示されていました。

三鈷とは、仏教の密教法具の一つで、魔を払い煩悩を破る象徴とされるものです。 こちらの蔵王堂では、この蔵王三鈷に直接手で触れることで福を招くことができると案内されていました。 せっかくの貴重なご縁ですので、私も心を込めて実際に手を触れさせていただきました。 399段の登廊を一段ずつ上ってきた途中で、このような歴史ある参拝の体験に出会えるのも長谷寺巡りの大きな面白さです。

変化に富んだ景観!上るほどに広がる視界

再び登廊へ戻り、さらに上を目指して歩みを進めます。 長谷寺の登廊は、単なる一直線の階段ではありません。 途中で曲がり角があり、角度を変えながらさらに上へと石段が続いていきます。

ふと立ち止まって振り返ってみたり、横の景色を眺めたりしながら歩いていると、同じ登廊であっても場所によって全く異なる美しい表情を見せてくれます。

丸い灯籠が幾重にも連なる幾何学的な風景。 木々の隙間から覗く歴史ある境内の建物。 下廊や中廊だけでなく、上廊も含めてどこまでも灯籠が連なる様子はどこを切り取っても絵になります。 そして、先ほど歩き始めの場所で見た鮮やかな蓮の葉。

ただ足元の石段だけを見て黙々と歩くのではなく、ふっと周囲にも目を向けながら進むことで、この登廊そのものが一つの巨大な美術品であり、見どころであることに気づかされます。

いよいよ国宝の本堂へ!登廊を上りきって境内へ

石段を上るにつれて、少しずつ自分の視線が高くなっていくのが分かります。 仁王門を出発したときには遙か上に見上げていた建造物が、いつの間にか目線の高さに近づいてきました。

「399段」という数字だけを意識するととても長く大変に感じられますが、美しく吊るされた灯籠や立派な柱、青々とした木々、そして途中に現れる天狗杉や蔵王堂などを眺めながら歩いていると、不思議と一歩一歩進むことが苦になりません。

やがて登廊の先、視界の開けた場所に本堂が少しずつ近づいてきました。 最後の石段を上り終えると、ついに目の前に現れたのが国宝「本堂」です!

初瀬山の中腹、断崖の斜面に迫り出すように建てられた大きな木造建築。その堂々たる舞台造の姿を目の当たりにすると、「ここまで399段を自分の足で上ってきたんだ」という達成感がこみ上げてきます。

振り返ってみれば、先ほどまで歩いてきた登廊が美しい緑の木々の中へと続いていました。 仁王門から始まり、まず左手の鉢植えの蓮を眺め、灯籠の下を一段ずつ上り、天狗杉の迫力に圧倒され、蔵王堂で蔵王三鈷にも触れながら進んできた道のり。 ポイントごとに変化する素晴らしい風景に出会いながら進み、ついにこの雄大な本堂の前へとたどり着きました。

長谷寺では、本堂そのものが大きな目的地であり見どころですが、そこへ至るまでの399段の道のりそのものが、深く心に残る最高の体験となりました。 参拝は本堂に到着した瞬間だけでなく、一歩ずつ足を踏みしめて向かった道のりすべてが一つの素晴らしい旅の物語になっているのだと感じます。

次回へ続く:本堂からの絶景と「時の貝」

無事に登廊を上りきり、ここからはいよいよ本堂の内部や舞台へと向かいます。 本堂からの素晴らしい眺望や境内の様子、そして長谷寺に伝わる「時の貝」については、次回のブログ記事にて詳しくご紹介しますね。ぜひお楽しみに!

所在地

〒633-0112 奈良県桜井市初瀬731−1 長谷寺本堂

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